MT4 vs MT5はどっちがEA向き?2025年最新の選び方と注意点を解説!

MT4 vs MT5はどっちがEA向き? 自動売買(EA)

本記事は、FXの自動売買(EA)を始めたい、または既に運用している方に「MT4とMT5のどちらがEAに適しているか?」徹底的に比較・解説しました。

MT4は根強い人気と使いやすさ、MT5は進化した機能と拡張性を持ち、それぞれにメリットがあります。2025年現在の最新動向をふまえ、EA初心者から中級者まで、あなたに最適なプラットフォーム選びをサポートします。

この記事の4つのポイント
  • MT4とMT5の違いがEA運用の視点でわかる

  • 自分に合ったプラットフォームを選べる

  • 2025年の最新状況をふまえた判断ができる

  • よくある失敗や注意点も事前に理解できる

  1. MT4とMT5の違いを理解しよう
    1. MT4とMT5の基本スペックを比較
    2. 対応しているFX会社とライセンス状況
    3. 使用可能なEAの種類と数に違いはある?
    4. 動作の軽さ・安定性に差はあるのか?
      1. MT4の特徴
      2. MT5の特徴
    5. チャート機能と分析ツールの違いは?
    6. 注文方式と処理スピードはどっちが有利?
      1. MT4の注文方式
      2. MT5の注文方式
    7. 対応しているインジケーターの互換性は?
      1. MT4のインジケーター事情
      2. MT5の互換性は?
    8. スマホアプリ・Mac環境での使用感はどうか?
      1. スマホアプリ(iOS・Android)
      2. Mac環境での使用感
    9. MT4は将来サポート終了になる?リスクを確認
      1. 現状
      2. 今後の可能性
    10. 2025年時点でのグローバル利用率の傾向
      1. 世界的なシェアの概況
      2. 国内市場の傾向
      3. 海外ブローカーの動向
  2. EA運用で選ぶならMT4かMT5か?
    1. 自動売買向けにおすすめなのはどっち?
      1. MT4が向いているケース
      2. MT5が向いているケース
    2. 初心者が使いやすいのはMT4?MT5?
      1. MT4のメリット(初心者向きポイント)
      2. MT5の注意点
    3. VPSとの相性・負荷の違いに注意
      1. MT4とVPSの相性
      2. MT5とVPSの相性
    4. EAの設置・設定手順に違いはある?
      1. MT4の特徴
      2. MT5の特徴
    5. MT5のバックテスト精度は本当に優秀?
      1. MT5のバックテストの強み
      2. MT4の限界
    6. カスタムEAの開発難易度と言語の違い
      1. MQL4(MT4用)の特徴
      2. MQL5(MT5用)の特徴
    7. 無料で使えるEAの数と質に差はある?
      1. MT4の強み
      2. MT5の現状
    8. 「MT5に乗り換えて失敗」した人の声とは?
      1. よくある不満・失敗例
      2. 原因と対策
    9. 複数EA運用に向いているのはどちら?
      1. MT4での複数EA運用
      2. MT5での複数EA運用
    10. MT4・MT5の選び方まとめ|タイプ別おすすめ
    11. よくある質問Q&A10選
    12. MT4 vs MT5はどっちがEA向き?2025年最新の選び方と注意点を解説!のまとめ

MT4とMT5の違いを理解しよう

MT4とMT5の基本スペックを比較

MT4(MetaTrader 4)とMT5(MetaTrader 5)は、どちらもMetaQuotes社が提供しているFX取引プラットフォームですが、設計思想と機能面では大きな違いがあります。

特にEA(自動売買)での使用を前提とした場合、それぞれの特徴を正確に把握することが選択の第一歩です。

項目 MT4 MT5
リリース年 2005年 2010年
対応資産クラス FX中心 FXに加え、株式・先物・仮想通貨など幅広い
プログラム言語 MQL4(C言語に近い) MQL5(より高度・柔軟)
注文方式 NDD/STPが主流 複数注文方式に対応(深い約定処理)
経済指標表示 搭載なし(外部インジケーターで対応) 標準搭載

基本的にMT5は上位互換に見える構成ですが、MT4には「EA対応の実績数」「情報資産」「軽量で安定」など独自の利点も存在します。

特にEA運用目的では、スペックの高さだけでなく実務上の使いやすさやEAの互換性も重要になります。

対応しているFX会社とライセンス状況

どちらのプラットフォームも、国内・海外の多くのFX会社で採用されていますが、対応の「幅」と「実用性」には違いがあります。

  • MT4対応業者が非常に多く、国内主要FX会社でも導入実績が豊富
  • MT5近年は増えてきたが、まだMT4の方が業者数では優勢

特に国内では、未だにMT4のみ提供というFX会社が多く、EAの導入においてもMT4前提で設計されたものが主流です。

対して、MT5は海外ブローカーでの採用が進んでおり、多様な銘柄にアクセス可能というメリットがあります。

また、MT4は長年の実績と安定性により「半ば業界標準」とされており、その分無料で配布されているEAもMT4専用が多いという傾向があります。

使用可能なEAの種類と数に違いはある?

EA(エキスパートアドバイザー)の数と選択肢においては、現時点ではMT4が圧倒的に有利です。

  • MT4用EAは、長い年月の中で蓄積されてきた膨大なアーカイブがあり、無料・有料を問わず選び放題といえる状況です。
  • 一方でMT5は新しいプログラム言語(MQL5)により、高度な機能や並列処理に対応できる反面、開発の難易度も高く、対応EAはまだ限定的です。

また、EA販売サイトでも「MT4対応のみ」の製品が今なお主流であり、特に初心者向けのEAではMT4対応比率が高くなっています。

✅ 補足:EAによっては、MT4とMT5の両方に対応しているように見えて、実は内部ロジックが別設計というケースもあるため、同一EAを異なるプラットフォームで使う場合でも性能差が出る可能性がある点は見逃せません。

動作の軽さ・安定性に差はあるのか?

EA運用においては、取引ロジックそのものと同じくらい「プラットフォームの安定性」が重要です。

特にVPS(仮想専用サーバー)やローカルPCでEAを24時間稼働させる場合、MT4とMT5の動作の軽さ・負荷の違いは実運用に影響を与えます。

MT4の特徴

  • 軽量で古いPCでも比較的サクサク動く
  • シンプルな設計で、リソース使用量が少ない
  • VPS環境でも動作が安定しており、低スペックでも問題なし

MT5の特徴

  • 多機能な反面、CPUやメモリへの負荷が大きい
  • 複数EA・チャート・時間足を同時稼働させると落ちやすい傾向あり
  • VPSではMT4よりも高スペックのプランを選ぶ必要がある

✅ 結論:「EAを複数走らせる予定」「できるだけ軽量な環境で安定稼働させたい」というユーザーには、現時点ではMT4の方が実用性が高いと言えます。

チャート機能と分析ツールの違いは?

裁量トレード向けとしてのチャート分析機能では、MT5がMT4を明確に上回っています

これは、MetaQuotes社が「MT5はマルチアセット・マルチタイムフレーム対応の上位互換」として開発したためです。

項目 MT4 MT5
時間足の種類 9種類のみ(M1〜MN1) 21種類(M2・M3・H2なども)
チャートの複数表示 限定的 柔軟にレイアウト変更可能
経済指標表示 搭載なし(インジで対応) 標準搭載、視覚的に表示される
テクニカル指標 基本的なもの中心 種類・カスタマイズ性ともに上位

とはいえ、EA運用に限定すれば話は別です。

EAによっては内部ロジックで取引を完結させるため、チャートの視覚性や表示機能は運用に直接影響しない場合もあります。

✅ アドバイス:「裁量+EAを組み合わせたい」「チャートで相場を細かくチェックしたい」場合はMT5が有利。一方で「完全放置型EA運用」なら、チャート機能の差はそこまで重視しなくてもOKです。

注文方式と処理スピードはどっちが有利?

注文の実行方式は、特に高頻度取引型のEA(スキャルピング型など)を使う場合に大きな影響を与えます。

MT5はより洗練された注文処理エンジンを採用しており、速度面・安定性でMT4を上回る部分があります。

MT4の注文方式

  • 主に「即時注文(Instant Execution)」と「指値・逆指値注文」
  • NDD/STP接続が主流(約定力はブローカー依存)
  • サーバー負荷や通信状況で「リクオート」が発生することも

MT5の注文方式

  • 「マーケット注文」「ストップリミット」「トレーリングストップ」など多彩
  • 約定処理がマルチスレッドで高速化
  • 遅延が少なく、高速トレードに向いた設計

ただし、これはブローカー側のサーバースペックや回線速度にも左右されるため、MT5を選べば必ず高速になるというわけではありません。

✅ ポイント:高速トレード型EA・スキャルピング型EAを使う場合、MT5の注文処理エンジンは明確なアドバンテージになります。ただし、MT4でも信頼できるVPS環境+高約定力の業者を使えば実用には問題ありません。

対応しているインジケーターの互換性は?

EAとセットでよく使われるのがテクニカルインジケーターです。

特に自動売買ロジックがチャート分析をベースにしている場合、インジケーターとの互換性はEAの精度にも直結します

MT4のインジケーター事情

  • 長年にわたって蓄積された膨大なカスタムインジケーターが存在
  • 多くのEAは特定のMT4インジケーターとの連動で動作
  • MQL4ベースなので、過去の資産を使い回しやすい

MT5の互換性は?

  • MT4用インジケーターをそのままでは使えない
  • MQL5での再設計が必要となり、人気インジケーターでも未対応の場合あり
  • 開発者がMT5向けに個別で作り直していないと入手困難なことも

✅ 結論:
過去に使っていたインジケーターやEAと組み合わせて使いたい場合は、MT4の方がはるかに柔軟性が高いです。MT5は機能面で優れていても、「資産の継承性」がネックになるケースも多いです。

スマホアプリ・Mac環境での使用感はどうか?

近年ではスマホやMacでEA管理やチャートチェックをしたいというニーズも増えてきています。

ですが、MT4とMT5のクロスデバイス対応には微妙な違いがあります

スマホアプリ(iOS・Android)

  • 両者とも公式アプリは提供されているが、2023年に一時App Storeから削除されるなどMT4が不安定化
  • 機能はMT5の方がやや上(経済指標表示、チャート機能の滑らかさなど)
  • 通知機能・チャート同期などはどちらも制限あり(閲覧専用に近い)

Mac環境での使用感

  • MT4は公式Mac対応がないため、Wineや仮想環境が必要
  • MT5は一部のFX会社でネイティブMac版を提供しており、比較的使いやすい
  • Appleシリコン(M1・M2チップ)への対応はMT5が先行

✅ アドバイス:Macユーザーやスマホでも操作したいという方にはMT5の方が現実的に快適です。MT4は運用中のPCやVPS環境で完結させる使い方が前提になります。

MT4は将来サポート終了になる?リスクを確認

長年愛用されてきたMT4ですが、MetaQuotes社はすでにMT4のアップデートを終了しており、新機能追加や大幅な改善は期待できません

現状

  • MT4の提供・ライセンス発行は継続中(FX会社が望めば使える)
  • AppleのApp Storeからの削除(2023年)など、縮小傾向の兆しあり
  • MT4の使用は「安定しているが、将来的な保証がない」という位置づけ

今後の可能性

  • 数年以内に「MT5への全面移行を前提にした流れ」が強まる可能性あり
  • 特に大手海外ブローカーでは、MT4の新規口座開設不可・MT5推奨の動きが進行中

✅ 判断基準:今すぐにMT4が使えなくなるわけではありませんが、長期的な視点では“MT5への移行”を見据えたEA環境の構築が必要になる可能性が高いです。特にこれからEA開発を考える方は、最初からMT5前提で設計するのも選択肢の一つです。

2025年時点でのグローバル利用率の傾向

2025年現在におけるグローバルでのMetaTraderプラットフォーム利用状況は、地域や取引目的によって明確な傾向の違いが見られます

世界的なシェアの概況

  • 世界全体では依然としてMT4のシェアが高い状態が続いています
  • ただし、機関投資家や海外中堅トレーダー層ではMT5への移行が加速中
  • 特に新興国や発展途上国では、リソースの軽さからMT4人気が根強い

国内市場の傾向

  • 日本国内では、依然としてMT4が多数派
  • 一部の証券会社ではMT5を導入しているが、取引環境やツールがMT4中心に最適化されているケースが多い

海外ブローカーの動向

  • 近年、新規口座はMT5限定にしている海外FX業者も増加
  • 複数資産(株式・CFD)取引を推奨する業者ほどMT5志向が強まっている

✅ ポイント:MT5への移行を進める業者が確実に増えているのは事実です。特に今後のEA開発や長期運用を視野に入れるなら、MT5対応も検討するべき時期に来ています。

EA運用で選ぶならMT4かMT5か?

自動売買向けにおすすめなのはどっち?

EA運用を中心に考えた場合、「MT4とMT5のどちらが向いているか」は一概には言えません。

目的・EAの仕様・環境によって最適な選択は変わります

MT4が向いているケース

  • 既存のEAをそのまま使いたい
  • 無料EAを数多く試してみたい
  • VPSなど軽量環境で運用したい
  • なるべく安価に環境構築したい

MT5が向いているケース

  • バックテストの精度やスピードを重視したい
  • 複数の金融商品を同時に扱いたい(FX+CFDなど)
  • スキャルピングEAや高頻度ロジックを使いたい
  • Mac環境やモバイル連携を重視したい

✅ まとめ:「今あるEAを活用したい人はMT4」「これからEAを開発・購入していきたい人はMT5」という切り分けが基本です。ただし両者の差は“機能的な優劣”よりも“運用スタイルとの相性”が重要になります。

初心者が使いやすいのはMT4?MT5?

FXやEAに不慣れな初心者にとって、最初に使うプラットフォームの選択は心理的ハードルを大きく左右します。

では、「初心者にとってどちらが使いやすいか?」という視点で比較してみましょう。

MT4のメリット(初心者向きポイント)

  • シンプルな操作画面で迷わない
  • ネット上に情報が多く、解決策が見つかりやすい
  • 国内FX業者のサポートが手厚く、安心感がある
  • EAの導入マニュアルや動画が豊富に揃っている

MT5の注意点

  • 機能が多く、慣れないと設定に戸惑う
  • 情報量がまだ少なく、初心者向けの教材が少ない
  • インジケーター・EAが少なく、選定が難しい場面も

✅ 結論:「最初の1台」として始めるなら、MT4が圧倒的に親切設計です。MT5は慣れれば強力ですが、「まずは運用に慣れる」段階ではシンプルなMT4の方が導入障壁は低いでしょう。

VPSとの相性・負荷の違いに注意

EAを本格運用する上で欠かせないのが「VPS(仮想専用サーバー)」です。

VPSは24時間稼働を安定して維持するための重要なインフラであり、MT4とMT5ではVPS環境に与える負荷や相性に差が出ることがあります

MT4とVPSの相性

  • 動作が軽いため、低スペックのVPSプランでも安定運用可能
  • CPUやメモリへの負担が少なく、複数チャートやEAを同時稼働しやすい
  • 長期運用の実績が多く、対応事例が豊富

MT5とVPSの相性

  • マルチスレッド処理による高速性の代償でCPU負荷が高め
  • 高機能ゆえに、VPSのスペック次第では動作が重くなることも
  • ブローカーによってはMT5専用VPSプランを提供していることもある

✅ アドバイス:VPSコストを抑えたい人や、ライトなEAを使いたい人にはMT4が有利です。反対に、MT5の高機能EAや複数戦略を並行稼働させたい場合は、最低でも2GB以上のRAMと1Core以上のVPSが推奨されます。

EAの設置・設定手順に違いはある?

基本的なEAの導入手順(フォルダに配置 → 再起動 → ナビゲーターからチャートへドラッグ)についてはMT4とMT5で大きな違いはありません。

ですが、微妙な操作性の違いや、慣れていないとつまずきやすいポイントが存在します。

MT4の特徴

  • 長年の実績があり、EA導入手順を解説するブログや動画が豊富
  • 「Experts」フォルダ内にEAファイル(.ex4)を配置するのが基本
  • シンプルな画面構成で、設定ミスが起きにくい

MT5の特徴

  • 導入手順自体は似ているが、ファイル形式が.ex5で互換性がない
  • EAやインジケーターの分類が細かく、初心者にはやや分かりにくい
  • ストラテジーテスター機能などの追加設定項目が多く、慣れが必要

✅ ポイント:初めてEAを使う人や、マニュアル通りに進めたい人にはMT4の方が安心感があります。MT5はカスタマイズ性やテスト機能に優れている一方で、初心者には操作が煩雑に感じられることもあります。

MT5のバックテスト精度は本当に優秀?

EA選定や開発において「バックテストの信頼性」は非常に重要な要素です。

この点において、MT5は明確にMT4を上回る性能を持っています。

MT5のバックテストの強み

  • マルチスレッド対応で高速処理が可能(MT4はシングルスレッド)
  • ティック単位やリアルスプレッドを使った高精度テストが可能
  • 最適化機能が強化されており、複数パラメーターを同時に比較可能

MT4の限界

  • 処理速度が遅く、特に長期検証では時間がかかる
  • 過去データの正確性にばらつきがあり、信頼性にやや不安が残る
  • ビジュアルモードが簡素で、詳細分析に不向き

✅ 結論:EAの開発・評価を本格的に行いたい場合、バックテスト環境の観点からはMT5が圧倒的に有利です。反面、実運用が目的で、すでに信頼性のあるEAを使うだけであれば、MT4のテスト機能でも十分対応可能です。

カスタムEAの開発難易度と言語の違い

MT4とMT5で最大の技術的な違いの一つが、プログラミング言語の仕様です。

EA開発者や自作にチャレンジしたい方にとっては、ここが非常に重要な判断ポイントになります。

MQL4(MT4用)の特徴

  • C言語に似たシンプルな構文
  • 初心者でも比較的扱いやすく、学習コストが低い
  • インターネット上に豊富なコード例・テンプレートあり
  • 機能に制限があり、高度な処理には不向き

MQL5(MT5用)の特徴

  • オブジェクト指向対応のより高度な構文(C++に近い)
  • マルチスレッド対応、構造体やクラスなどの表現が可能
  • 処理スピードや拡張性は高いが、初心者にはやや難解
  • フリーランス市場などでは、MQL5開発者はまだ少数派

✅ まとめ:初心者が自作やカスタム修正に取り組みたい場合はMT4が圧倒的に始めやすいです。一方で、複雑な戦略や高速処理が求められるEAを構築したい中級者以上には、MT5+MQL5の方が将来性があります。

無料で使えるEAの数と質に差はある?

EAを導入しようとする際、多くの方がまず検討するのが「無料で使えるEA」でしょう。

ここでもMT4とMT5の対応数・質には明確な違いが存在します。

MT4の強み

  • 長年の蓄積により、無料EAが数千種類以上存在
  • 日本語で解説されたEAも多く、選定しやすい
  • フォーラムや個人ブログ、YouTubeでも紹介多数

MT5の現状

  • 無料EAの数はまだ限られている(特に日本語対応が少ない)
  • MQL5マーケットでは質の高いEAも増えているが、有料が主流
  • 開発者コミュニティの活発さではMT4に及ばない部分も

✅ 結論:「とにかくまず無料で色々試したい」「日本語の情報が欲しい」ならMT4が最有力候補です。MT5の無料EAは質が高くなる傾向にありますが、選択肢の少なさと情報の少なさがネックです。

「MT5に乗り換えて失敗」した人の声とは?

MT5は後発の上位互換版として開発されているものの、すべてのユーザーが満足しているわけではありません。

実際に「MT5に移行して後悔した」という声も存在します。

よくある不満・失敗例

  • 「お気に入りのMT4用EAがMT5に対応していなかった」
  • 「使い慣れたインジケーターが使えなくなった」
  • 「設定項目が多くてわかりにくい、挫折した」
  • 「VPS上でMT5が重くて安定しなかった」
  • 「国内業者がMT5に非対応で、MT4に戻った」

原因と対策

  • 情報不足のまま移行したことで環境の非互換に気づかなかった
  • MT5用EAを導入しても、期待通りのパフォーマンスが出なかった
  • 通信エラーや口座トラブルでサポートを受けづらかった

✅ アドバイス:MT5は進化しているが、“誰にとってもベスト”とは限りません。特にMT4に慣れている人ほど、互換性やサポート体制の差を見落としがちなので、「試しにデモ口座で比較する」など慎重なアプローチが推奨されます。

複数EA運用に向いているのはどちら?

近年では、リスク分散や相場ごとの戦略切り替えを目的に、複数のEAを同時に稼働させる「ポートフォリオ運用」を行う個人投資家も増えています。

この場合、MT4とMT5のどちらが適しているかは、意外と見落とされがちなポイントです。

MT4での複数EA運用

  • 1チャートに1EAしか動かせない仕様(チャートの複製が必要)
  • 軽量なため、複数EAを同時稼働しても動作は比較的安定
  • VPSで複数インスタンスを立てやすい

MT5での複数EA運用

  • 1つのチャートで複数ポジション管理が可能(ネッティング or ヘッジ方式選択可)
  • 複雑なロジックやポジション分岐に強い
  • マルチスレッド処理で複数EAの並列実行に向いている

✅ 結論:「シンプルなEAを複数並列で回したい人」にはMT4が扱いやすく、「ポジション管理や戦略分岐を高度にしたい人」にはMT5が強力です。また、将来的にロットコントロールやフィルター統合を目指すなら、MT5の柔軟性は魅力です。

MT4・MT5の選び方まとめ|タイプ別おすすめ

ここまで紹介してきた比較内容を踏まえ、読者の投資スタイルやEA運用目的に応じて、どちらを選ぶべきかを整理します。

タイプ おすすめプラットフォーム 理由
EA初心者・お試し導入したい MT4 情報が豊富・設定が簡単・無料EAが多い
EAを本格的に開発したい MT5 MQL5の高機能性・最適化環境が優秀
複数通貨や資産クラスを扱いたい MT5 マルチアセットに対応
VPSで安定稼働したい MT4 軽量で安定性が高い
高速約定やスキャル運用 MT5 高速処理と多彩な注文方式
スマホやMac環境を重視 MT5 モダン環境での互換性が高い

✅ まとめ:「まずは確実に稼働・学習したい人」にはMT4、「将来性や高度な自動化に興味がある人」にはMT5が向いています。どちらを選ぶにしても、運用環境とEAの相性をよく見極めることが大切です。

よくある質問Q&A10選

Q1. MT4とMT5でEAはどう違うの?
→ プログラム言語や動作環境が異なり、MT5の方が機能は豊富ですが、互換性はありません。

Q2. 2025年にMT4は使えなくなる?
→ いいえ、サポートは継続中ですが、MetaQuotes社はMT5への移行を促しています。

Q3. MT5はFX以外でも使えますか?
→ はい、株式・先物・仮想通貨などマルチアセットに対応しています。

Q4. 自動売買におすすめのFX会社は?
→ VPS提供や約定力の高い海外ブローカーが人気です。国内では限られています。

Q5. 無料で使えるMT5のEAはありますか?
→ MQL5公式マーケットで配布されていますが、数はMT4より少ないです。

Q6. スマホでもEAは使えますか?
→ EAの操作は基本的にPC/VPSのみ。スマホは閲覧・確認用です。

Q7. MT4とMT5のEAは互換性がありますか?
→ ありません。それぞれ専用のファイル形式(.ex4 / .ex5)です。

Q8. EAを複数動かすと重くなりますか?
→ MT4は軽量ですが、MT5はVPSのスペックを十分に確保する必要があります。

Q9. 自作EAを作るならどちらがいい?
→ 初心者はMT4から始め、中級者以上はMT5で本格開発を目指すのがスムーズです。

Q10. 初心者におすすめのEA選びのコツは?
→ 利回りだけでなく「リスク・ドローダウン・開発元の信頼性」に注目しましょう。

MT4 vs MT5はどっちがEA向き?2025年最新の選び方と注意点を解説!のまとめ

最後にこの記事のポイントをまとめました。

  • MT4は軽量で動作が安定しており、EA運用に適した環境が整っている
  • MT5は多機能で高性能なバックテストが可能、EA開発向きの設計
  • 対応EAの数はMT4が圧倒的に多く、無料で入手できる選択肢も豊富
  • MT5は高機能ゆえにVPS負荷が重く、導入にはスペック確認が必要
  • スマホやMacでの互換性はMT5の方が優れており、現代的な運用に適している
  • 注文処理スピードやポジション管理ではMT5が有利な設計になっている
  • カスタムインジケーターや設定情報はMT4の方が入手しやすい
  • MQL5は開発自由度が高いが、初心者には学習ハードルがある
  • MT5対応ブローカーは徐々に増えているが、国内はまだMT4中心
  • 複数EAの同時運用や高度な自動化を目指すならMT5が選択肢になる
  • 初心者が最初に使うなら、設定しやすく情報も多いMT4が最適
  • 今後の移行も視野に、MT4・MT5それぞれの特性を理解して選ぶことが大切

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