
本記事は、FXの自動売買(EA)を始めたい、または既に運用している方に「MT4とMT5のどちらがEAに適しているか?」徹底的に比較・解説しました。

MT4は根強い人気と使いやすさ、MT5は進化した機能と拡張性を持ち、それぞれにメリットがあります。2025年現在の最新動向をふまえ、EA初心者から中級者まで、あなたに最適なプラットフォーム選びをサポートします。
-
MT4とMT5の違いがEA運用の視点でわかる
-
自分に合ったプラットフォームを選べる
-
2025年の最新状況をふまえた判断ができる
-
よくある失敗や注意点も事前に理解できる
- MT4とMT5の違いを理解しよう
- EA運用で選ぶならMT4かMT5か?
MT4とMT5の違いを理解しよう
MT4とMT5の基本スペックを比較
MT4(MetaTrader 4)とMT5(MetaTrader 5)は、どちらもMetaQuotes社が提供しているFX取引プラットフォームですが、設計思想と機能面では大きな違いがあります。
特にEA(自動売買)での使用を前提とした場合、それぞれの特徴を正確に把握することが選択の第一歩です。
項目 | MT4 | MT5 |
---|---|---|
リリース年 | 2005年 | 2010年 |
対応資産クラス | FX中心 | FXに加え、株式・先物・仮想通貨など幅広い |
プログラム言語 | MQL4(C言語に近い) | MQL5(より高度・柔軟) |
注文方式 | NDD/STPが主流 | 複数注文方式に対応(深い約定処理) |
経済指標表示 | 搭載なし(外部インジケーターで対応) | 標準搭載 |
基本的にMT5は上位互換に見える構成ですが、MT4には「EA対応の実績数」「情報資産」「軽量で安定」など独自の利点も存在します。
特にEA運用目的では、スペックの高さだけでなく実務上の使いやすさやEAの互換性も重要になります。
対応しているFX会社とライセンス状況
どちらのプラットフォームも、国内・海外の多くのFX会社で採用されていますが、対応の「幅」と「実用性」には違いがあります。
-
MT4:対応業者が非常に多く、国内主要FX会社でも導入実績が豊富
-
MT5:近年は増えてきたが、まだMT4の方が業者数では優勢
特に国内では、未だにMT4のみ提供というFX会社が多く、EAの導入においてもMT4前提で設計されたものが主流です。
対して、MT5は海外ブローカーでの採用が進んでおり、多様な銘柄にアクセス可能というメリットがあります。
また、MT4は長年の実績と安定性により「半ば業界標準」とされており、その分無料で配布されているEAもMT4専用が多いという傾向があります。
使用可能なEAの種類と数に違いはある?
EA(エキスパートアドバイザー)の数と選択肢においては、現時点ではMT4が圧倒的に有利です。
-
MT4用EAは、長い年月の中で蓄積されてきた膨大なアーカイブがあり、無料・有料を問わず選び放題といえる状況です。
-
一方でMT5は新しいプログラム言語(MQL5)により、高度な機能や並列処理に対応できる反面、開発の難易度も高く、対応EAはまだ限定的です。
また、EA販売サイトでも「MT4対応のみ」の製品が今なお主流であり、特に初心者向けのEAではMT4対応比率が高くなっています。
✅ 補足:EAによっては、MT4とMT5の両方に対応しているように見えて、実は内部ロジックが別設計というケースもあるため、同一EAを異なるプラットフォームで使う場合でも性能差が出る可能性がある点は見逃せません。
動作の軽さ・安定性に差はあるのか?
EA運用においては、取引ロジックそのものと同じくらい「プラットフォームの安定性」が重要です。
特にVPS(仮想専用サーバー)やローカルPCでEAを24時間稼働させる場合、MT4とMT5の動作の軽さ・負荷の違いは実運用に影響を与えます。
MT4の特徴
-
軽量で古いPCでも比較的サクサク動く
-
シンプルな設計で、リソース使用量が少ない
-
VPS環境でも動作が安定しており、低スペックでも問題なし
MT5の特徴
-
多機能な反面、CPUやメモリへの負荷が大きい
-
複数EA・チャート・時間足を同時稼働させると落ちやすい傾向あり
-
VPSではMT4よりも高スペックのプランを選ぶ必要がある
✅ 結論:「EAを複数走らせる予定」「できるだけ軽量な環境で安定稼働させたい」というユーザーには、現時点ではMT4の方が実用性が高いと言えます。
チャート機能と分析ツールの違いは?
裁量トレード向けとしてのチャート分析機能では、MT5がMT4を明確に上回っています。
これは、MetaQuotes社が「MT5はマルチアセット・マルチタイムフレーム対応の上位互換」として開発したためです。
項目 | MT4 | MT5 |
---|---|---|
時間足の種類 | 9種類のみ(M1〜MN1) | 21種類(M2・M3・H2なども) |
チャートの複数表示 | 限定的 | 柔軟にレイアウト変更可能 |
経済指標表示 | 搭載なし(インジで対応) | 標準搭載、視覚的に表示される |
テクニカル指標 | 基本的なもの中心 | 種類・カスタマイズ性ともに上位 |
とはいえ、EA運用に限定すれば話は別です。
EAによっては内部ロジックで取引を完結させるため、チャートの視覚性や表示機能は運用に直接影響しない場合もあります。
✅ アドバイス:「裁量+EAを組み合わせたい」「チャートで相場を細かくチェックしたい」場合はMT5が有利。一方で「完全放置型EA運用」なら、チャート機能の差はそこまで重視しなくてもOKです。
注文方式と処理スピードはどっちが有利?
注文の実行方式は、特に高頻度取引型のEA(スキャルピング型など)を使う場合に大きな影響を与えます。
MT5はより洗練された注文処理エンジンを採用しており、速度面・安定性でMT4を上回る部分があります。
MT4の注文方式
-
主に「即時注文(Instant Execution)」と「指値・逆指値注文」
-
NDD/STP接続が主流(約定力はブローカー依存)
-
サーバー負荷や通信状況で「リクオート」が発生することも
MT5の注文方式
-
「マーケット注文」「ストップリミット」「トレーリングストップ」など多彩
-
約定処理がマルチスレッドで高速化
-
遅延が少なく、高速トレードに向いた設計
ただし、これはブローカー側のサーバースペックや回線速度にも左右されるため、MT5を選べば必ず高速になるというわけではありません。
✅ ポイント:高速トレード型EA・スキャルピング型EAを使う場合、MT5の注文処理エンジンは明確なアドバンテージになります。ただし、MT4でも信頼できるVPS環境+高約定力の業者を使えば実用には問題ありません。
対応しているインジケーターの互換性は?
EAとセットでよく使われるのがテクニカルインジケーターです。
特に自動売買ロジックがチャート分析をベースにしている場合、インジケーターとの互換性はEAの精度にも直結します。
MT4のインジケーター事情
-
長年にわたって蓄積された膨大なカスタムインジケーターが存在
-
多くのEAは特定のMT4インジケーターとの連動で動作
-
MQL4ベースなので、過去の資産を使い回しやすい
MT5の互換性は?
-
MT4用インジケーターをそのままでは使えない
-
MQL5での再設計が必要となり、人気インジケーターでも未対応の場合あり
-
開発者がMT5向けに個別で作り直していないと入手困難なことも
✅ 結論:
過去に使っていたインジケーターやEAと組み合わせて使いたい場合は、MT4の方がはるかに柔軟性が高いです。MT5は機能面で優れていても、「資産の継承性」がネックになるケースも多いです。
スマホアプリ・Mac環境での使用感はどうか?
近年ではスマホやMacでEA管理やチャートチェックをしたいというニーズも増えてきています。
ですが、MT4とMT5のクロスデバイス対応には微妙な違いがあります。
スマホアプリ(iOS・Android)
-
両者とも公式アプリは提供されているが、2023年に一時App Storeから削除されるなどMT4が不安定化
-
機能はMT5の方がやや上(経済指標表示、チャート機能の滑らかさなど)
-
通知機能・チャート同期などはどちらも制限あり(閲覧専用に近い)
Mac環境での使用感
-
MT4は公式Mac対応がないため、Wineや仮想環境が必要
-
MT5は一部のFX会社でネイティブMac版を提供しており、比較的使いやすい
-
Appleシリコン(M1・M2チップ)への対応はMT5が先行
✅ アドバイス:Macユーザーやスマホでも操作したいという方にはMT5の方が現実的に快適です。MT4は運用中のPCやVPS環境で完結させる使い方が前提になります。
MT4は将来サポート終了になる?リスクを確認
長年愛用されてきたMT4ですが、MetaQuotes社はすでにMT4のアップデートを終了しており、新機能追加や大幅な改善は期待できません。
現状
-
MT4の提供・ライセンス発行は継続中(FX会社が望めば使える)
-
AppleのApp Storeからの削除(2023年)など、縮小傾向の兆しあり
-
MT4の使用は「安定しているが、将来的な保証がない」という位置づけ
今後の可能性
-
数年以内に「MT5への全面移行を前提にした流れ」が強まる可能性あり
-
特に大手海外ブローカーでは、MT4の新規口座開設不可・MT5推奨の動きが進行中
✅ 判断基準:今すぐにMT4が使えなくなるわけではありませんが、長期的な視点では“MT5への移行”を見据えたEA環境の構築が必要になる可能性が高いです。特にこれからEA開発を考える方は、最初からMT5前提で設計するのも選択肢の一つです。
2025年時点でのグローバル利用率の傾向
2025年現在におけるグローバルでのMetaTraderプラットフォーム利用状況は、地域や取引目的によって明確な傾向の違いが見られます。
世界的なシェアの概況
-
世界全体では依然としてMT4のシェアが高い状態が続いています
-
ただし、機関投資家や海外中堅トレーダー層ではMT5への移行が加速中
-
特に新興国や発展途上国では、リソースの軽さからMT4人気が根強い
国内市場の傾向
-
日本国内では、依然としてMT4が多数派
-
一部の証券会社ではMT5を導入しているが、取引環境やツールがMT4中心に最適化されているケースが多い
海外ブローカーの動向
-
近年、新規口座はMT5限定にしている海外FX業者も増加
-
複数資産(株式・CFD)取引を推奨する業者ほどMT5志向が強まっている
✅ ポイント:MT5への移行を進める業者が確実に増えているのは事実です。特に今後のEA開発や長期運用を視野に入れるなら、MT5対応も検討するべき時期に来ています。
EA運用で選ぶならMT4かMT5か?
自動売買向けにおすすめなのはどっち?
EA運用を中心に考えた場合、「MT4とMT5のどちらが向いているか」は一概には言えません。
目的・EAの仕様・環境によって最適な選択は変わります。
MT4が向いているケース
-
既存のEAをそのまま使いたい
-
無料EAを数多く試してみたい
-
VPSなど軽量環境で運用したい
-
なるべく安価に環境構築したい
MT5が向いているケース
-
バックテストの精度やスピードを重視したい
-
複数の金融商品を同時に扱いたい(FX+CFDなど)
-
スキャルピングEAや高頻度ロジックを使いたい
-
Mac環境やモバイル連携を重視したい
✅ まとめ:「今あるEAを活用したい人はMT4」「これからEAを開発・購入していきたい人はMT5」という切り分けが基本です。ただし両者の差は“機能的な優劣”よりも“運用スタイルとの相性”が重要になります。
初心者が使いやすいのはMT4?MT5?
FXやEAに不慣れな初心者にとって、最初に使うプラットフォームの選択は心理的ハードルを大きく左右します。
では、「初心者にとってどちらが使いやすいか?」という視点で比較してみましょう。
MT4のメリット(初心者向きポイント)
-
シンプルな操作画面で迷わない
-
ネット上に情報が多く、解決策が見つかりやすい
-
国内FX業者のサポートが手厚く、安心感がある
-
EAの導入マニュアルや動画が豊富に揃っている
MT5の注意点
-
機能が多く、慣れないと設定に戸惑う
-
情報量がまだ少なく、初心者向けの教材が少ない
-
インジケーター・EAが少なく、選定が難しい場面も
✅ 結論:「最初の1台」として始めるなら、MT4が圧倒的に親切設計です。MT5は慣れれば強力ですが、「まずは運用に慣れる」段階ではシンプルなMT4の方が導入障壁は低いでしょう。
VPSとの相性・負荷の違いに注意
EAを本格運用する上で欠かせないのが「VPS(仮想専用サーバー)」です。
VPSは24時間稼働を安定して維持するための重要なインフラであり、MT4とMT5ではVPS環境に与える負荷や相性に差が出ることがあります。
MT4とVPSの相性
-
動作が軽いため、低スペックのVPSプランでも安定運用可能
-
CPUやメモリへの負担が少なく、複数チャートやEAを同時稼働しやすい
-
長期運用の実績が多く、対応事例が豊富
MT5とVPSの相性
-
マルチスレッド処理による高速性の代償でCPU負荷が高め
-
高機能ゆえに、VPSのスペック次第では動作が重くなることも
-
ブローカーによってはMT5専用VPSプランを提供していることもある
✅ アドバイス:VPSコストを抑えたい人や、ライトなEAを使いたい人にはMT4が有利です。反対に、MT5の高機能EAや複数戦略を並行稼働させたい場合は、最低でも2GB以上のRAMと1Core以上のVPSが推奨されます。
EAの設置・設定手順に違いはある?
基本的なEAの導入手順(フォルダに配置 → 再起動 → ナビゲーターからチャートへドラッグ)についてはMT4とMT5で大きな違いはありません。
ですが、微妙な操作性の違いや、慣れていないとつまずきやすいポイントが存在します。
MT4の特徴
-
長年の実績があり、EA導入手順を解説するブログや動画が豊富
-
「Experts」フォルダ内にEAファイル(.ex4)を配置するのが基本
-
シンプルな画面構成で、設定ミスが起きにくい
MT5の特徴
-
導入手順自体は似ているが、ファイル形式が.ex5で互換性がない
-
EAやインジケーターの分類が細かく、初心者にはやや分かりにくい
-
ストラテジーテスター機能などの追加設定項目が多く、慣れが必要
✅ ポイント:初めてEAを使う人や、マニュアル通りに進めたい人にはMT4の方が安心感があります。MT5はカスタマイズ性やテスト機能に優れている一方で、初心者には操作が煩雑に感じられることもあります。
MT5のバックテスト精度は本当に優秀?
EA選定や開発において「バックテストの信頼性」は非常に重要な要素です。
この点において、MT5は明確にMT4を上回る性能を持っています。
MT5のバックテストの強み
-
マルチスレッド対応で高速処理が可能(MT4はシングルスレッド)
-
ティック単位やリアルスプレッドを使った高精度テストが可能
-
最適化機能が強化されており、複数パラメーターを同時に比較可能
MT4の限界
-
処理速度が遅く、特に長期検証では時間がかかる
-
過去データの正確性にばらつきがあり、信頼性にやや不安が残る
-
ビジュアルモードが簡素で、詳細分析に不向き
✅ 結論:EAの開発・評価を本格的に行いたい場合、バックテスト環境の観点からはMT5が圧倒的に有利です。反面、実運用が目的で、すでに信頼性のあるEAを使うだけであれば、MT4のテスト機能でも十分対応可能です。
カスタムEAの開発難易度と言語の違い
MT4とMT5で最大の技術的な違いの一つが、プログラミング言語の仕様です。
EA開発者や自作にチャレンジしたい方にとっては、ここが非常に重要な判断ポイントになります。
MQL4(MT4用)の特徴
-
C言語に似たシンプルな構文
-
初心者でも比較的扱いやすく、学習コストが低い
-
インターネット上に豊富なコード例・テンプレートあり
-
機能に制限があり、高度な処理には不向き
MQL5(MT5用)の特徴
-
オブジェクト指向対応のより高度な構文(C++に近い)
-
マルチスレッド対応、構造体やクラスなどの表現が可能
-
処理スピードや拡張性は高いが、初心者にはやや難解
-
フリーランス市場などでは、MQL5開発者はまだ少数派
✅ まとめ:初心者が自作やカスタム修正に取り組みたい場合はMT4が圧倒的に始めやすいです。一方で、複雑な戦略や高速処理が求められるEAを構築したい中級者以上には、MT5+MQL5の方が将来性があります。
無料で使えるEAの数と質に差はある?
EAを導入しようとする際、多くの方がまず検討するのが「無料で使えるEA」でしょう。
ここでもMT4とMT5の対応数・質には明確な違いが存在します。
MT4の強み
-
長年の蓄積により、無料EAが数千種類以上存在
-
日本語で解説されたEAも多く、選定しやすい
-
フォーラムや個人ブログ、YouTubeでも紹介多数
MT5の現状
-
無料EAの数はまだ限られている(特に日本語対応が少ない)
-
MQL5マーケットでは質の高いEAも増えているが、有料が主流
-
開発者コミュニティの活発さではMT4に及ばない部分も
✅ 結論:「とにかくまず無料で色々試したい」「日本語の情報が欲しい」ならMT4が最有力候補です。MT5の無料EAは質が高くなる傾向にありますが、選択肢の少なさと情報の少なさがネックです。
「MT5に乗り換えて失敗」した人の声とは?
MT5は後発の上位互換版として開発されているものの、すべてのユーザーが満足しているわけではありません。
実際に「MT5に移行して後悔した」という声も存在します。
よくある不満・失敗例
-
「お気に入りのMT4用EAがMT5に対応していなかった」
-
「使い慣れたインジケーターが使えなくなった」
-
「設定項目が多くてわかりにくい、挫折した」
-
「VPS上でMT5が重くて安定しなかった」
-
「国内業者がMT5に非対応で、MT4に戻った」
原因と対策
-
情報不足のまま移行したことで環境の非互換に気づかなかった
-
MT5用EAを導入しても、期待通りのパフォーマンスが出なかった
-
通信エラーや口座トラブルでサポートを受けづらかった
✅ アドバイス:MT5は進化しているが、“誰にとってもベスト”とは限りません。特にMT4に慣れている人ほど、互換性やサポート体制の差を見落としがちなので、「試しにデモ口座で比較する」など慎重なアプローチが推奨されます。
複数EA運用に向いているのはどちら?
近年では、リスク分散や相場ごとの戦略切り替えを目的に、複数のEAを同時に稼働させる「ポートフォリオ運用」を行う個人投資家も増えています。
この場合、MT4とMT5のどちらが適しているかは、意外と見落とされがちなポイントです。
MT4での複数EA運用
-
1チャートに1EAしか動かせない仕様(チャートの複製が必要)
-
軽量なため、複数EAを同時稼働しても動作は比較的安定
-
VPSで複数インスタンスを立てやすい
MT5での複数EA運用
-
1つのチャートで複数ポジション管理が可能(ネッティング or ヘッジ方式選択可)
-
複雑なロジックやポジション分岐に強い
-
マルチスレッド処理で複数EAの並列実行に向いている
✅ 結論:「シンプルなEAを複数並列で回したい人」にはMT4が扱いやすく、「ポジション管理や戦略分岐を高度にしたい人」にはMT5が強力です。また、将来的にロットコントロールやフィルター統合を目指すなら、MT5の柔軟性は魅力です。
MT4・MT5の選び方まとめ|タイプ別おすすめ
ここまで紹介してきた比較内容を踏まえ、読者の投資スタイルやEA運用目的に応じて、どちらを選ぶべきかを整理します。
タイプ | おすすめプラットフォーム | 理由 |
---|---|---|
EA初心者・お試し導入したい | MT4 | 情報が豊富・設定が簡単・無料EAが多い |
EAを本格的に開発したい | MT5 | MQL5の高機能性・最適化環境が優秀 |
複数通貨や資産クラスを扱いたい | MT5 | マルチアセットに対応 |
VPSで安定稼働したい | MT4 | 軽量で安定性が高い |
高速約定やスキャル運用 | MT5 | 高速処理と多彩な注文方式 |
スマホやMac環境を重視 | MT5 | モダン環境での互換性が高い |
✅ まとめ:「まずは確実に稼働・学習したい人」にはMT4、「将来性や高度な自動化に興味がある人」にはMT5が向いています。どちらを選ぶにしても、運用環境とEAの相性をよく見極めることが大切です。
よくある質問Q&A10選
Q1. MT4とMT5でEAはどう違うの?
→ プログラム言語や動作環境が異なり、MT5の方が機能は豊富ですが、互換性はありません。
Q2. 2025年にMT4は使えなくなる?
→ いいえ、サポートは継続中ですが、MetaQuotes社はMT5への移行を促しています。
Q3. MT5はFX以外でも使えますか?
→ はい、株式・先物・仮想通貨などマルチアセットに対応しています。
Q4. 自動売買におすすめのFX会社は?
→ VPS提供や約定力の高い海外ブローカーが人気です。国内では限られています。
Q5. 無料で使えるMT5のEAはありますか?
→ MQL5公式マーケットで配布されていますが、数はMT4より少ないです。
Q6. スマホでもEAは使えますか?
→ EAの操作は基本的にPC/VPSのみ。スマホは閲覧・確認用です。
Q7. MT4とMT5のEAは互換性がありますか?
→ ありません。それぞれ専用のファイル形式(.ex4 / .ex5)です。
Q8. EAを複数動かすと重くなりますか?
→ MT4は軽量ですが、MT5はVPSのスペックを十分に確保する必要があります。
Q9. 自作EAを作るならどちらがいい?
→ 初心者はMT4から始め、中級者以上はMT5で本格開発を目指すのがスムーズです。
Q10. 初心者におすすめのEA選びのコツは?
→ 利回りだけでなく「リスク・ドローダウン・開発元の信頼性」に注目しましょう。
MT4 vs MT5はどっちがEA向き?2025年最新の選び方と注意点を解説!のまとめ
最後にこの記事のポイントをまとめました。
【あわせて読みたい関連記事】

【本記事の関連ハッシュタグ】