FX初心者向けトレード日記の書き方!エクセル記録テンプレート付きガイド

FX初心者向けトレード日記の書き方 FX入門・実践

FXで勝ちたいと思っても、なぜか「うまくいかない理由」が見えないことがあります。そんなときに力を発揮するのが、日々の取引を記録する「トレード日記」です。特に初心者のうちは、感情の波や判断ミス、継続できる手法との相性を見極める上でも、記録の積み重ねが大きな武器になります。

この記事では、初心者でも無理なく続けられる「エクセルで作るトレード日記テンプレート」の活用法と書き方のコツを、実例を交えてわかりやすく解説します。

この記事の4つのポイント
  • 📌FX初心者にトレード日記が必要な理由がわかる
  • 📌書くべき項目と書き方の基本が理解できる
  • 📌エクセルで使える記録テンプレートを紹介
  • 📌続けるためのコツや分析方法もカバー

なぜFX初心者にトレード日記が必要なのか?

トレード日記とは?何を書くもの?

トレード日記とは、FXでの売買履歴だけでなく、そのときの考えや心理状態・気づきなどを記録するためのノートです。

単なる「エントリーと決済の記録」ではなく、以下のような情報を含むのが一般的です。

記録項目 内容例
日時・通貨ペア 2025/4/30 USD/JPY
エントリー理由 移動平均線クロス、トレンドフォロー
利確・損切り設定 利確15pips/損切20pips(RR1:1.3)
結果 +14pips/ルール通り実行成功
心の動き・反省 エントリーを1本見送ったのが悔しかった/でも冷静に入れてよかった

このように「数値」だけでなく「気づき」や「感情の動き」を書くことで、再現性のあるトレード力を高めていくのが目的です。

勝っている人ほど日記をつけている理由

多くの勝ち組トレーダーが「トレード日記こそ最強の教材」と口を揃えるのには理由があります。

それは、自分の取引履歴こそが“本当に意味のある学び”になるからです。

📌 トレード日記をつけることで得られる3つの強み

効果 内容
自分の癖や判断ミスに気づける 感情的な行動や曖昧なルールを見直せる
改善点が明確になる 何を直せばいいかが数値と共に見える
自信が持てる 再現性ある成功体験が蓄積されることでブレなくなる

特に初心者の方は、手法やインジケーター以前に「自分を知る」ことが重要です。

トレード日記は、“自分自身のクセや強みを知るための鏡”として機能します。

トレード日記をつけると見えてくる3つのこと

日々のトレードを記録していくと、次第に数字では見えない「自分のパターン」が浮かび上がってきます。

特に初心者にとっては、以下の3点が明確になるだけでも大きな前進です。

日記から得られる気づき

気づき 解説
① よく負けるパターン トレンド転換点での逆張り、重要指標発表前のエントリーなど
② 感情のブレや判断ミス 損切りができない/チキン利確/乗り遅れへの焦りなど
③ 再現できる成功パターン 特定の時間帯や通貨ペアで高勝率/シンプルルールが機能する場面など

過去の自分の行動を可視化することで、「直すべき点」と「伸ばすべき点」がはっきりします。

これは、ネットや書籍からは得られない、あなただけのトレード改善マップです。

トレードノートとトレード日記の違いは?

似たような言葉に「トレードノート」がありますが、日記とノートは目的と中身が異なります

比較項目 トレードノート トレード日記
主な目的 データ収集・戦略メモ 自己分析・振り返り
内容 手法・条件・エントリー箇所などの記録 心理・失敗要因・反省・学びなど
書き方 事実ベース(数値中心) 感情ベース(思考も含めて)
活用場面 ルール構築/戦略の整理 継続判断/メンタル強化/再現性向上

簡単に言えば、ノートは“技術面”の整理、日記は“感情面”の成長に向いています。

両方を使い分けることが理想ですが、初心者はまず「日記」から始めるのが効果的です。

記録をつけない人が陥る“もったいない習慣”とは?

トレード日記をつけていない初心者にありがちなのが、「なんとなくでトレードを続けてしまう」ことです。

これにより、いつまで経っても自分の成長に気づけないまま、同じ失敗を繰り返してしまいます。

🔻 記録を残さないことで起こりやすい“もったいない習慣”

  • 勝った理由や負けた原因が記憶ベースであいまいになる
  • 自分ではルール通りにできていたと思い込む
  • うまくいった手法や時間帯を忘れてしまう
  • 反省すべきミスを次のトレードに活かせない

「記録する=自分の判断を客観的に振り返る」ことです。

これができないままだと、どんな良い手法を使っても成長が止まり、結果も不安定になります。

エクセル記録テンプレートで実践する!トレード日記の書き方と続け方

トレード日記に書くべき項目一覧【テンプレあり】

ここでは、初心者でも書きやすいトレード日記の基本構成を紹介します。

最低限、以下の項目が入っていれば“振り返って成長できる日記”になります。

📝 書くべき基本項目一覧

項目 内容例
日時・時間帯 2025年4月30日 14:00頃(ロンドン開始)
通貨ペア・時間足 USD/JPY、1時間足
エントリー理由 移動平均線のクロス+押し目確認
利確/損切 +15pips/-10pips(設定値明記)
結果 +13pips(ルール通り実行)
心理面・気づき エントリーに迷いあり/損切り後に再エントリーしてしまった

このようなテンプレートを使えば、エクセルや手書きでも手間なく記録が続けやすくなります。

次のセクションでは、実際にエクセルで記録する方法とテンプレート例をご紹介します。

初心者向け!シンプルな記録例と書き方のコツ

「何から書けばいいのかわからない…」「細かく書きすぎて続かない…」

そんな方のために、最小限の記録項目だけに絞った“シンプル日記”の例をご紹介します。

📝 シンプルなトレード日記の記録例(初心者向け)

日付 通貨ペア 結果 理由 気づき
4/30 USD/JPY +12pips 移動平均線クロス 損切りが早すぎたかも

書き方のコツ

  • 最初は「3行で終わる」くらいでOK
  • 主観よりも「客観的な事実」に重点を置く
  • 迷ったことや気づいたことは1行だけでもメモしておく

重要なのは「継続できる形で記録すること」です。

見返したときに、自分が成長できるヒントが詰まっていれば、それで十分です。

エクセルで作るトレード日記テンプレート例

エクセルはトレード記録に非常に便利なツールです。

表形式で見やすく、ソートや集計もできるため、後から分析する際にも活用しやすくなります。

エクセルテンプレートの基本構成

日付 通貨ペア 時間帯 エントリー理由 利確 損切り 結果 メモ
4/30 USD/JPY ロンドン MAクロス +15p -10p +13p 利確早かった

📌 エクセルで記録する場合のメリット

  • 数値でフィルター・並び替えができる
  • 損益の自動集計が可能(SUM関数等)
  • 月別/手法別などの分類がしやすい
日付 | 通貨ペア | 時間帯 | エントリー理由 | 利確 | 損切り | 結果 | メモ・気づき

テンプレートを自作するのが難しい場合は、「無料で使えるテンプレ配布サイト」や、Googleスプレッドシートを使った代替もおすすめです。

🆓 無料で使えるテンプレート配布サイト

それぞれ機能やスタイルが異なるので、ご自身に合ったものを選んで記録をスタートしてみてください。

日記の内容はどう振り返る?週・月ごとの見直し方法

トレード日記は「書くだけ」で終わらせず、定期的に振り返ることで初めて成長につながります。

特におすすめなのが、週単位と月単位の2段階での見直しです。

🔁 見直しの2つのステップ

タイミング 見直すポイント
毎週末 その週の勝敗傾向/主な失敗パターン/心理面の反省点
月末 手法ごとの勝率・損益傾向/成長ポイント/改善案の抽出

記録を眺めるだけでなく、以下のような「改善コメント」を1行添えておくと、次に活かしやすくなります。

例:「損切りが甘かった → 次週はエントリーポイントをより慎重に」

この繰り返しが、“経験をただの記録から学習資産へ”と変える作業です。

スマホ・手書き・アプリ…どの記録方法が向いてる?

記録方法に正解はありません。重要なのは「自分にとって続けやすい方法を選ぶ」ことです。

ここでは主な記録手段をメリット・デメリットと共に比較します。

📱 主な記録方法の比較

方法 メリット デメリット
エクセル/スプレッドシート 集計・並び替えがしやすい/後から分析が容易 PC入力に慣れていないと継続が難しい
手書きノート 書くことで思考が整理されやすい/自由度が高い 検索や集計には不向き/見返しにくい
スマホアプリ(メモや日記アプリ) いつでも入力可能/通知設定などが便利 内容が簡素になりやすく振り返りに弱い

どの方法でも問題ありませんが、「日記が面倒に感じない方法=正解」です。

まずは1週間だけでも、無理なく続けられる形式で試してみてください。

よくある悩み①:何を書けばいいかわからない

初心者にとって最初の壁は、「トレード日記に何を書けばいいのかわからない」ことです。

特に負けトレードが続いたり、自信がないと記録に手が止まりがちです。

迷ったときは「3行ルール」

1行目:通貨ペアと結果(例:USD/JPYで+10pips)
2行目:エントリー理由(例:MAクロス+押し目)
3行目:ひとこと感想(例:指標前の動きに焦った)

最初は完璧を目指さず、“思いついたことをメモするだけ”でも十分です。

慣れてきたら、書く項目を少しずつ増やしていけばOKです。

よくある悩み②:時間がなくて継続できない

忙しい中でトレードしていると、日記まで手が回らないという声もよくあります。

ですが、記録を「作業」ととらえると続きません。

そこでおすすめなのが、日記を“自分のための軽い対話時間”に変えることです。

💡 継続のための工夫例

  • トレード後すぐに「スマホのメモ帳に1行だけ」残す
  • 週末にまとめて5件分の記録を書く(ふりかえり式)
  • 音声入力やチェックリスト形式にして負担を減らす

ポイントは、「完璧な記録」よりも「続けられる記録」です。

“書かない日”があっても自分を責めず、習慣化の感覚でゆるく続けることが成功の秘訣です。

よくある悩み③:書いても成長につながらない

「毎回記録しているのに、なぜか成長を感じられない…」という声も少なくありません。

これは、書いた内容を“活かす習慣”ができていないことが主な原因です。

🔍 成長につなげるための3つのポイント

工夫 内容
① 週末に「気づき」を3つまとめる 毎週、“改善点”や“成功パターン”を書き出す
② 結果より「ルールを守れたか」で評価する 勝ち負けではなく“実行力”に注目
③ 定期的に読み返して「共通点」を探す 勝ちパターンや負け癖を抽出しやすくなる

記録とは、書くことが目的ではなく“自分の行動を変えるきっかけ”です。

ほんの少しの振り返り習慣を加えるだけで、成長のスピードは確実に上がります。

トレードスタイル別に見る記録のポイント

トレードスタイルによって、記録で重視すべきポイントも変わってきます。

ここでは代表的な4つのスタイルごとに、記録のコツと注意点を整理しました。

📌 スタイル別・記録の注目ポイント

スタイル 記録のポイント
スキャルピング エントリー秒数/スプレッド影響/反射的判断の感想など
デイトレード 時間帯/トレンド継続の見極め/決済ルールの明確化
スイングトレード ファンダ材料の記録/持ち越しの心理面/週単位の分析
自動売買(EA) 稼働時間・バージョン/相場状況との相性/バックテストとの比較結果

自分のスタイルに合った「観察すべき視点」を意識して記録することで、情報の質が一段階上がります。

その結果、次の戦略構築にもつながりやすくなります。

トレード日記を分析につなげる3つのステップ

日記を「ただの記録」で終わらせず、次のトレード改善につなげるための分析手順を押さえておきましょう。

分析といっても難しいことはなく、以下の3ステップで十分です。

📊 トレード日記の活用ステップ

ステップ 内容
① パターンを見つける 勝ちやすい時間帯・通貨ペア・ルールを抽出する
② 弱点を把握する ルール違反が多い/エントリーが早い等の傾向を確認
③ 改善アクションを決める 翌週以降に“具体的に何を変えるか”を書き出す(例:1日1回だけトレードする)

このように「記録→気づき→改善」を1セットにして回すことで、

“経験が積み上がる”感覚を持てるようになり、成長スピードも加速します。

🟢 関連記事: FX手法は検証が9割!初心者でもできるシンプルなやり方と注意点とは?
手法の検証から記録までの流れをより深く理解したい方は参考にされて下さい。

挫折しないための“ゆるく続ける”仕組みづくり

継続できなかった人の多くが抱えている共通点は、「完璧にやろうとしすぎた」ことです。

そこで大切なのは、“習慣として自然に続く仕組み”をつくることです。

🔁 続けるためのゆるい工夫5選

  • 勝ち負けに関係なく、記録だけは淡々と続ける
  • 週末に5分だけ「気づき」だけをまとめる日をつくる
  • スマホでスクショ → 後で簡単に1行メモに変換
  • テンプレートを作って項目入力だけにする
  • 記録内容に正解を求めない(「今日は疲れてた」だけでもOK)

特にFX初心者のうちは、「続けられた」こと自体が価値です。

“ゆるくてもいいから、止まらない”を大切にしてください。

よくある質問Q&A10選

Q1. トレード日記は毎回書かないとダメですか?
A:毎回が理想ですが、週1の振り返りだけでも効果はあります。無理せず続けることが大切です。

Q2. 勝ったトレードだけ記録しても意味がありますか?
A:負けトレードこそ学びの宝庫です。できれば両方を記録しましょう。

Q3. 損益だけ記録していれば十分ではないですか?
A:損益だけでは原因が見えません。心理や判断理由も書くことで改善点が明確になります。

Q4. スマホのメモアプリだけでもOKですか?
A:OKです。後で整理しやすい形に転記できれば問題ありません。

Q5. エクセルが苦手ですが、記録は他の方法でも良いですか?
A:手書きでもノートでもOKです。自分が使いやすい方法で継続するのが一番です。

Q6. 日記を振り返る頻度はどれくらいが理想ですか?
A:週1回の振り返りと、月末の総括がおすすめです。

Q7. 他人のトレード日記を参考にしてもいいですか?
A:もちろん参考になりますが、自分の癖やスタイルを知るには「自分の記録」が最も重要です。

Q8. 負けが続いて書くのが嫌になったときは?
A:「悔しい」などの感情だけでも記録してOKです。冷静に自分を見つめる第一歩になります。

Q9. EAなど自動売買でも日記は必要ですか?
A:はい。動かす条件やパラメータの検証記録として重要です。

Q10. 書いた内容をどう活かせばいいかわかりません。
A:週末に「改善ポイントを1つだけ」抜き出すだけで十分です。小さな変化が大きな成長につながります。

FX初心者向けトレード日記の書き方!エクセル記録テンプレート付きガイドのまとめ

  • トレード日記は勝率よりも「判断力と成長力」を高めるツール
  • 書く内容に正解はなく、自分が見返して役立つ情報が最優先
  • 初心者向けの書き方を押さえれば、日記は誰でも続けられる
  • 書くべき基本項目は「通貨・理由・結果・気づき」の4つで十分
  • エクセルを使えば、損益集計や振り返りも効率的にできる
  • スマホ・手書き・アプリなど、自分に合う形式を選ぶのがコツ
  • 記録を続けることで、感情や判断ミスの傾向が明確になる
  • トレードスタイルごとに記録のポイントを意識すると精度が上がる
  • 毎週・毎月の振り返りが“学び”を“改善”へとつなげてくれる
  • 大切なのは、ゆるくても止まらない“習慣化”の仕組みをつくること

📌FPからのワンポイントアドバイス

FXで結果を出す人に共通するのは、ルールや戦略の精度だけでなく、自分の行動を冷静に振り返る力です。その力を育てるために、トレード日記の正しい書き方を身につけておくことは非常に有効です。勝ち負けに関係なく、その日のトレードで「なぜそう判断したのか」を一言でもいいので残しておきましょう。日々の小さな記録が、将来の安定した取引力と、自信ある判断につながっていきます。

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