主要通貨と基軸通貨の違いとは?FXで押さえるべき役割を比較解説

主要通貨と基軸通貨の違い FX入門・実践

FXで注目される通貨のなかでも、「主要通貨」と「基軸通貨」は混同されやすい概念です。両者の違いを把握しておくことで、通貨ペアの特性や国際的な資金の流れがより明確に見えてきます。

本記事では、2025年4月時点の市場を基に、それぞれの役割や位置づけを比較し、取引判断に直結する通貨理解を深掘りしていきます。

この記事の4つのポイント
  • 主要通貨と基軸通貨の違いがわかる
  • 取引量や決済シェアを最新データで把握
  • FXにおける通貨の役割を理解できる
  • 通貨強弱チャートの使い方を紹介

主要通貨と基軸通貨の違いを徹底比較【初心者向け】

主要通貨とは?定義と代表例を解説

「主要通貨(major currencies)」とは、国際的に流通量・取引量が多く、FX市場でも頻繁に取引されている通貨を指します。

明確な定義があるわけではありませんが、以下の条件を満たす通貨が一般的に主要通貨とされます。

✅ 主要通貨とされる主な条件

  • 流通量・取引量が多く市場の流動性が高い
  • 経済規模が大きい国の通貨である
  • 政治・経済の安定性が比較的高い
  • 多くの通貨ペアに含まれている(例:USD/JPY、EUR/USDなど)

✅ 代表的な主要通貨(2025年現在)

  • 米ドル(USD)
  • ユーロ(EUR)
  • 日本円(JPY)
  • 英ポンド(GBP)
  • スイスフラン(CHF)
  • 豪ドル(AUD)
  • カナダドル(CAD)
  • ニュージーランドドル(NZD)

FXでは、これらの通貨同士や、他の新興国通貨とのペアで売買されるケースがほとんどです。

特に米ドル(USD)は、基軸通貨でもあり主要通貨の中核を成す存在です。

基軸通貨とは?国際経済での役割と背景

「基軸通貨(key currency/reserve currency)」とは、国際的な貿易決済や金融取引、中央銀行の外貨準備などにおいて“基準となる通貨”を指します。

世界中で「共通通貨のように機能する存在」であり、FX取引においても他通貨との交換レートの中心的役割を担っています。

✅ 基軸通貨の特徴

  • 貿易や投資など、国際取引の決済に最も使われる通貨
  • 多くの中央銀行が外貨準備として保有している
  • 通貨価値の安定性と信用が極めて高い
  • 価格表示の基準として利用される(例:原油価格はUSD建て)

✅ 現在の主な基軸通貨

  • 米ドル(USD) ← 実質的な世界の基軸通貨
  • ユーロ(EUR)
  • 日本円(JPY)
    ※人民元(CNY)は徐々に存在感を増しているが、基軸通貨とは見なされていない段階

基軸通貨は“世界経済の中心に位置する通貨”とも言えます。

特に米ドルは、世界貿易の約9割、FX取引の約9割に関与する圧倒的な基軸通貨です。

両者の違いを一覧表で比較

「主要通貨」と「基軸通貨」は、どちらも国際金融市場で重要な役割を担っていますが、その役割や位置づけには明確な違いがあります。

以下の表で、両者を具体的に比較してみましょう。

比較項目 主要通貨 基軸通貨
定義 国際的に取引量・流通量が多く、FXでも中心的に使われる通貨 国際決済、貿易、外貨準備などで基準とされる通貨
主な通貨 USD, EUR, JPY, GBP, CHF, AUD, CAD, NZD など USD(中心)、EUR、JPY(補助的)
数の多さ 約7〜10通貨が主要通貨とされる 実質的に1〜3通貨程度に限定される
FXでの役割 通貨ペアの片側として広く使われる ペアの“基準通貨”になることが多い(例:USD/JPY)
世界的な使用割合(決済通貨) 高いが分散傾向(複数通貨が拮抗) USDが約85%の決済シェアを持つ(※BIS統計)
信用・安定性の基準 経済規模・金融市場の整備度による 国際的信用、政治安定、法制度の強さなど

このように、主要通貨は「頻繁に使われる通貨」、基軸通貨は「世界標準として機能する通貨」として区別されます。

すべての基軸通貨は主要通貨でもありますが、主要通貨のすべてが基軸通貨とは限りません

通貨の流通量・取引量から見る位置づけ

2025年4月現在、通貨の重要性を評価する指標として、流通量(通貨供給量)やFX取引量、国際決済シェアなどが挙げられます。

以下の統計から、主要通貨・基軸通貨の位置づけを数値で確認しておきましょう。

FX取引シェア(2022年 BIS調査より、2025年現在も大勢は変わらず)

通貨 シェア(%)
米ドル(USD) 88.5%(事実上の基軸)
ユーロ(EUR) 30.5%
日本円(JPY) 16.7%
英ポンド(GBP) 12.9%
豪ドル(AUD) 6.4%
カナダドル(CAD) 6.2%
スイスフラン(CHF) 5.2%
人民元(CNY) 7.0%(年々上昇中)

※1つの取引に2通貨が含まれるため、合計は200%を超えます。

国際決済通貨シェア(SWIFT 2025年2月データ

通貨 世界決済シェア
米ドル(USD) 42.7%
ユーロ(EUR) 31.4%
英ポンド(GBP) 7.3%
日本円(JPY) 3.1%
人民元(CNY) 4.2%

これらの数値からも、米ドルが圧倒的な基軸通貨であり、ユーロと円がそれに次ぐ存在であることが明確です。

主要通貨の中でも取引量や決済での存在感に差があるため、「主要通貨=同じ重要度」とは限らない点に注意が必要です。

参考:SWIFT 2025年2月データ

主要通貨の種類と特徴一覧【2025年最新版】

FX市場で「主要通貨」とされる通貨は、取引量の多さ、信頼性、経済規模などに基づいて複数存在します。

以下は、2025年4月時点における代表的な主要通貨とその特徴です。

通貨 国・地域 特徴
USD(米ドル) アメリカ 世界の基軸通貨。取引量・決済量ともに圧倒的。
EUR(ユーロ) ユーロ圏 世界第2位の取引通貨。政策動向に注目が集まる。
JPY(日本円) 日本 リスク回避時に買われやすい「安全資産」。
GBP(英ポンド) イギリス ボラティリティが高め。ユーロとの関係に注目。
CHF(スイスフラン) スイス 政治的中立性により、リスクオフ時に買われやすい。
AUD(豪ドル) オーストラリア 資源国通貨として中国との関連が強い。
CAD(カナダドル) カナダ 原油価格と相関が強いコモディティ通貨。
NZD(ニュージーランドドル) ニュージーランド 政策金利が比較的高く、キャリートレードに向く。

これらの通貨は、主要通貨ペア(例:EUR/USD、USD/JPY、GBP/USDなど)の構成要素となるほか、日々のトレードで最も使用されている通貨群です。

実質的な基軸通貨は3つ?選ばれる条件とは?

基軸通貨とされる通貨は数が限られており、2025年現在、実質的に「米ドル」「ユーロ」「日本円」の3つが基軸通貨として世界的に認識されています。

中でも、圧倒的なシェアを誇るのは米ドルです。

✅ 主要な基軸通貨(2025年4月現在)

  • 米ドル(USD):名実ともに世界の基軸。全通貨の基準レートに用いられる
  • ユーロ(EUR):欧州圏での基準通貨。米ドルに次ぐ存在
  • 日本円(JPY):アジア市場での基軸的役割を担う

なお、中国の人民元(CNY)はSDR通貨(IMF特別引出権)に採用されており、今後の基軸通貨候補として注目されていますが、為替自由化や金融の透明性に課題が残るため、現時点では基軸通貨とは見なされていません

✅ 基軸通貨に選ばれるための条件

  • 国際的信用力(政治・経済の安定)
  • 金融市場の流動性と透明性
  • 通貨の国際決済利用度
  • 中央銀行の外貨準備通貨としての保有比率
  • 貿易・投資での利用の広さ

これらを総合的に備えているのが米ドルであり、今後もその地位は容易に揺らぐことはないと見られています。

なぜ米ドルは基軸通貨であり続けるのか?

2025年4月現在、米ドル(USD)は依然として圧倒的な“世界の基軸通貨”としての地位を維持しています。

なぜこれほどまでに強い支持を受け続けているのか、その理由は多岐にわたります。

✅ 米ドルが基軸通貨であり続ける主な理由

  1. アメリカ経済の圧倒的規模
    世界最大のGDPを持ち、グローバル経済を牽引する国の通貨として信頼性が高い。
  2. 金融市場の厚さと透明性
    ニューヨークを中心とした高度に発達した資本市場が存在し、外国人投資家にとっても開かれている。
  3. 軍事・外交・政治の影響力
    米国の国際的影響力が、通貨の信用度にも大きく寄与。
  4. 貿易決済と資源価格の基準通貨
    原油・金・穀物などのコモディティ価格がすべてドル建て。世界中の国がドルで決済する必要がある。
  5. 中央銀行の外貨準備通貨としての保有率
    世界各国の外貨準備におけるドルの保有比率は60%を超える(IMF統計、2024年末時点)

こうした複数の条件が揃っていることで、ドルの需要は世界的に恒常的に存在し、その基軸性は自己強化されている状態にあります。

FX初心者が混同しやすい通貨区分を明確化

FXを始めたばかりの初心者がつまずきやすいポイントの一つが、「通貨の分類」です。

主要通貨と基軸通貨、さらに新興国通貨・マイナー通貨などの用語が混同されやすいため、それぞれの違いを明確にしておきましょう。

✅ 代表的な通貨分類の一覧

区分 定義 代表通貨 補足
基軸通貨 国際決済・貿易・外貨準備に使われる世界の中心通貨 USD、EUR、JPY 特にUSDは事実上の唯一の基軸通貨
主要通貨(メジャー) FX市場で最も頻繁に取引される通貨群 USD、EUR、JPY、GBP、AUD、CAD、CHF など 経済規模・流動性が高い国の通貨
新興国通貨(エマージング) 発展途上国・新興国の通貨 CNY、TRY、ZAR、MXN、BRL など ボラティリティが高くリスクも大きい
マイナー通貨 流動性が低く、取引量が限られる通貨 NOK、SEK、PLN、CZK など 特定地域でのみ影響力を持つケースあり

初心者の方は、まず主要通貨と基軸通貨の違いを明確にし、次に新興国通貨とのリスク差を理解することが重要です。

分類を把握することで、通貨の選び方やリスク管理にも活かすことができます。

FXにおける活用法と通貨強弱チャートの見方

主要通貨と基軸通貨はどう取引に関係する?

FXにおいて、主要通貨と基軸通貨は通貨ペアの形成や相場の方向性の判断に直結する重要な要素です。

✅ 主要通貨がFXで果たす役割

  • 通貨ペアの大半は主要通貨の組み合わせで構成される(例:EUR/USD、USD/JPYなど)
  • スプレッドが狭く、取引コストが安いため初心者に適している
  • 相場の安定性が高く、テクニカル分析が機能しやすい

✅ 基軸通貨がFXで果たす役割

  • ほとんどの通貨ペアに“基準側”として含まれている(例:USD/XXX)
  • 市場全体の流動性を支える存在として、相場変動の基準になる
  • 米ドルの動向が他の通貨すべてに影響を与える

特にUSDは、FX取引量の約88%に関与しているため、ドル相場を読むことは世界の相場全体を読むことに等しいとも言えます。

通貨ペアにおける“基軸側”と“変動側”の意味

FXの通貨ペアは「基軸通貨/変動通貨」の組み合わせで構成されます。

通貨ペアにおける“基軸側”と“変動側”の意味

この並び順には明確なルールがあり、それが為替レートの表示方法やトレード判断にも影響します。

✅ 通貨ペアの基本構造

EUR/USD = 1.1000
→ 「1ユーロあたり1.10ドル」という意味

ここで、左側の「EUR(ユーロ)」が 基軸側(base currency)、右側の「USD(米ドル)」が 変動側(quote currency) と呼ばれます。

✅ 基軸/変動の意味と役割

項目 基軸通貨(左側) 変動通貨(右側)
表示基準 1単位あたりの価値を示す 基軸に対しての価値
価格上昇の意味 変動通貨の価値が下がる 基軸通貨が強くなる
売買判断 基軸通貨を買う or 売る 基軸通貨中心に判断される

米ドルが右側に来る場合(例:EUR/USD)と左側に来る場合(例:USD/JPY)では、値動きの感覚や方向性の読み方も異なります。

基軸通貨の役割を理解しておくことで、為替レートの動きやニュースの読み取りが格段にスムーズになります。

米ドルを基準にしたトレードの基本パターン

米ドル(USD)は、FXにおける“絶対的な基軸通貨”であるため、すべてのトレード判断に影響を与える存在です。

特に、主要通貨との組み合わせ(メジャー通貨ペア)では、ドルの動きが方向性を決定づけるケースがほとんどです。

✅ 代表的なドル絡みの通貨ペア

  • USD/JPY(ドル円)
  • EUR/USD(ユーロドル)
  • GBP/USD(ポンドドル)
  • AUD/USD(豪ドル/米ドル)

✅ 米ドルが基準になるトレード例

  • USD/JPYが上昇 → 米ドルが買われ、日本円が売られている
  • EUR/USDが下落 → 米ドルが買われ、ユーロが売られている

このように、「ドルが強いのか、弱いのか」を軸に相場を分析することで、他の通貨ペアの動きも連動して見えてきます。

📌 補足ポイント: 米国の経済指標(雇用統計・GDP・CPIなど)やFRBの金融政策が発表されると、ドルを中心とした通貨全体が大きく動きます。ドルを“軸”に考える姿勢は、全てのFXトレーダーにとって必須です。

ユーロ・円・ポンドなどの役割の違い

基軸通貨である米ドルを中心に、その他の主要通貨もそれぞれ独自の性格と役割を持っています。

通貨ごとの特徴を理解しておくことで、より精度の高い相場判断が可能になります。

✅ 代表的な通貨の特徴(2025年4月現在)

通貨 役割・特徴
ユーロ(EUR) 米ドルに次ぐ規模の通貨。政策金利やインフレに強く反応。
日本円(JPY) リスク回避時に買われやすい「安全資産」としての特性。
英ポンド(GBP) ボラティリティが高く、政策の変動性も大きい。独自の金融政策に注目。
スイスフラン(CHF) 地政学的リスクや経済危機時に強くなる傾向あり。
豪ドル(AUD) 資源価格や中国経済の動向に左右されやすい。
カナダドル(CAD) 原油価格と連動する場面が多い。

通貨ごとの「性格」を理解することで、同じドル高局面でも「どの通貨と組み合わせるべきか」の判断材料となります。

たとえば、米国が利上げし、同時にユーロ圏が景気後退していれば、EUR/USDの売りが狙いやすいといった戦略も立てやすくなります。

通貨強弱チャートの基本的な使い方とは?

通貨強弱チャートとは、複数の通貨の相対的な「強さ」「弱さ」を視覚的に確認できるツールです。

特に複数の通貨ペアを取引するトレーダーにとっては、どの通貨が買われていて、どの通貨が売られているかを瞬時に把握できるため、エントリー判断や通貨の選定に役立ちます。

✅ 基本的な使い方(例:TradingViewなど)

  1. 通貨インデックス(USD、JPY、EURなど)の強さをグラフで表示
  2. 最も強い通貨と最も弱い通貨の組み合わせを探す
  3. その通貨ペアを中心にトレードの戦略を練る

たとえば、「USDが上昇、JPYが下落」していれば、USD/JPYのロング(買い)戦略が優位である可能性が高いと判断できます。

📌 注意点

  • 通貨強弱は短期的なものなので、時間軸に応じて確認が必要
  • テクニカル分析やファンダメンタルズと併用して判断することが重要

基軸通貨が弱いときの相場の特徴と戦略

基軸通貨である米ドルが弱含むと、市場全体の相関関係や資金の流れが大きく変わります

トレーダーとしては、この局面での値動きの特徴と、どのような戦略が有効かを把握しておく必要があります。

✅ ドル安時の相場の特徴

  • 新興国通貨(MXN、ZARなど)や資源国通貨(AUD、CAD)が買われやすくなる
  • 株式市場が上昇しやすく、リスクオンの流れになりやすい
  • 金や原油などのコモディティ価格が上昇しやすい(ドル建て価格上昇)

✅ 有効な戦略例

  • USD/JPYのショート(売り)
    → 円高・ドル安局面で機能しやすい
  • AUD/USDのロング(買い)
    → 資源国通貨高+ドル安のダブル追い風
  • EUR/USDのロング
    → ユーロ圏の好材料があればドル安と合致する形に

ドルが弱くなる背景(利下げ、景気減速、地政学リスクなど)にも注意を払いながら、通貨全体の強弱バランスを見て戦略を組み立てることが重要です

相場環境ごとの主要通貨の選び方と注意点

FXにおいては、相場環境(リスクオン・リスクオフ、景気拡大・縮小など)に応じて、どの通貨を選ぶべきかが大きく変わります

主要通貨はそれぞれ異なる性質を持つため、状況に応じた使い分けが有効です。

✅ 相場環境別:通貨の選び方

相場環境 向いている通貨 特徴
リスクオン(楽観相場) AUD、NZD、CAD 高金利・資源国通貨が買われやすい
リスクオフ(不安定・地政学リスク) JPY、CHF 安全資産としての買い需要が強まる
インフレ懸念・金利上昇局面 USD、GBP 金利差を意識した買いが入りやすい
景気減速・リセッション懸念 JPY、USD 相対的な安全通貨が選好される

✅ 注意点

  • 同じ主要通貨でも、中央銀行の政策スタンスにより短期的な強弱が変動する
  • 経済指標や要人発言で急変するため、ファンダメンタルズの確認も忘れずに
  • “いつも強い通貨”は存在しないため、定点観測を習慣にすることが大切

主要通貨と基軸通貨に関する誤解

主要通貨と基軸通貨の違いは単純なようで、初心者が誤解しやすいポイントも多くあります。

以下によくある誤解と正しい理解をまとめます。

✅ よくある誤解と正解

誤解 実際はこう
基軸通貨と主要通貨は同じ意味 基軸通貨は「世界標準」、主要通貨は「取引量が多い通貨」
通貨の強さ=為替レートが高い 強さは相対的。レートが高い=強いとは限らない(例:USD/JPY)
人民元はすでに基軸通貨になっている SDR通貨ではあるが、自由取引の面で制限があり“基軸”とは言い切れない
通貨の分類は固定されている 経済状況や政策で、主要通貨であっても地位が変動することがある
安全通貨は常に買われる 地政学や市場のテーマ次第で買われない場面もある(例:大災害時など)

こうした誤解を避けるためにも、基軸通貨=制度的な地位、主要通貨=市場での活躍度という視点で区別することが大切です。

よくある質問Q&A10選

Q1:主要通貨と基軸通貨は何が一番違うのですか?
A:主要通貨は「FX市場でよく使われる通貨」、基軸通貨は「国際決済や貿易で世界基準として使われる通貨」です。

Q2:主要通貨は何通貨くらいありますか?
A:一般的に7〜10通貨程度が主要通貨とされています(USD, EUR, JPY, GBPなど)。

Q3:米ドルは主要通貨ですか?それとも基軸通貨?
A:両方に該当します。米ドルは主要通貨であり、同時に事実上の世界唯一の基軸通貨です。

Q4:ユーロや円も基軸通貨といえますか?
A:一部では基軸的役割を果たしていますが、世界的には補助的な位置づけで、米ドルが中心です。

Q5:主要通貨は今後変わる可能性はありますか?
A:経済状況や取引量の変化により、通貨の位置づけは変動する可能性があります。

Q6:人民元は基軸通貨になったのですか?
A:SDR構成通貨にはなっていますが、自由な為替取引が制限されているため、完全な基軸通貨とは見なされていません。

Q7:FXで初心者におすすめの主要通貨はどれですか?
A:USD/JPYやEUR/USDなど、スプレッドが狭く情報量の多い通貨ペアがおすすめです。

Q8:強い通貨と基軸通貨は同じですか?
A:異なります。強さは相対的であり、基軸通貨は制度的・機能的に選ばれている通貨です。

Q9:基軸通貨が弱くなると他の通貨はどう動きますか?
A:リスクオン傾向が強まり、新興国通貨や資源国通貨が買われる傾向があります。

Q10:今後、米ドルが基軸通貨から外れる可能性はありますか?
A:短期的には非常に低いと見られていますが、長期的には中国の動向や国際金融秩序の変化次第で変化の可能性もあります。

主要通貨と基軸通貨の違いとは?FXで押さえるべき役割を比較のまとめ

  • 主要通貨と基軸通貨の違いは役割と機能性にある
  • 主要通貨は取引量や流動性の高さで選ばれる通貨群
  • 基軸通貨は国際決済や貿易の基準として機能する通貨
  • 米ドルは主要通貨であり、唯一の圧倒的な基軸通貨
  • ユーロや円は基軸的役割を一部担うが、中心はドル
  • 通貨ペアの“基軸側”と“変動側”の違いを理解することがトレードの基礎
  • 通貨強弱チャートを活用すれば通貨の相対的な動きを判断しやすい
  • 相場環境に応じて強い通貨と弱い通貨の選び方は変わる
  • 人民元はSDR構成通貨だが、まだ基軸通貨とは言えない
  • 通貨の「強さ」と「違い」を理解すればFX戦略の精度が大きく向上する

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