
今、ヨーロッパの高配当株があらためて注目されています。米国株一辺倒の運用に不安を感じている投資家にとって、欧州株は「為替分散」と「業種のバランス」を両立できる貴重な選択肢です。特に高配当株には、インフレ下でも安定した収益を維持する老舗企業や、政策金利の影響を強く受ける金融株など、魅力的な候補が数多く存在します。

この記事では、2025年時点で注目されているヨーロッパのおすすめ高配当株7銘柄を、配当利回りだけでなく「業種」「成長性」「通貨圏」まで意識して選定。ETF・投資信託を通じた分散投資や、初心者でも始めやすい方法についても詳しく解説していきます。
- 📌ヨーロッパ高配当株の特徴や、米国株との違いがわかる
- 📌2025年時点でおすすめの欧州高配当株7銘柄を紹介
- 📌ETFや投資信託での分散投資の選択肢も補足
- 📌税制や為替など、欧州株ならではのリスクも解説
ヨーロッパの高配当株投資はなぜ注目されているのか?
米国株とは異なる“分散の価値”
2020年代に入り、世界の株式市場は米国一強の様相を呈してきましたが、2025年現在もS&P500偏重の運用にリスクを感じ始めている投資家が増えています。
そこで注目されているのが「ヨーロッパ株式」です。
欧州株は、米国株とは異なる以下のような性質を持っており、資産全体のリスクヘッジとして有効です。
✅ 米国株とヨーロッパ株の分散効果
比較項目 | 米国株(S&P500) | ヨーロッパ株(MSCI Europe等) |
---|---|---|
主な通貨 | 米ドル | ユーロ・ポンド・スイスフランなど |
業種構成 | IT・消費が高比率 | 金融・エネルギー・インフラが多い |
株主還元姿勢 | 自社株買いが中心 | 配当重視(配当性向が高い傾向) |
株式市場の構造 | 高成長・高バリュエーション | 割安・安定収益企業が中心 |
地政学リスク | 対中関係・利上げ焦点 | ウクライナ情勢・通貨変動リスク |
2025年時点では、米国の利下げ期待が進む中で、利回り目当ての資金が欧州に流れつつあることも背景にあります。
分散投資を進めたい方にとって、欧州高配当株はその第一歩として非常に有効な選択肢と言えるでしょう。
2025年の欧州経済とインフレ・利回りの関係
2025年5月時点、ユーロ圏の経済はスタグフレーションの回避に成功しつつあり、インフレ率は落ち着きを見せています。
欧州中央銀行(ECB)は段階的な利下げに踏み出す姿勢を見せており、金融環境はやや緩和方向に転じています。
✅ 最新データ(2025年5月時点)
指標 | 数値 | コメント |
---|---|---|
ユーロ圏インフレ率(前年同月比) | 約2.5%前後 | ECBの目標に近づきつつある水準 |
政策金利(ECB) | 年3.75% → 利下げ議論中 | 2024年末の5.00%からやや緩和 |
実質GDP成長率(予想) | +0.9%程度 | 成長鈍化だが景気後退は回避傾向 |
※出典:欧州中央銀行、ユーロスタット(2025年5月時点の最新公表値)
このような環境では、高配当株が持つ相対的な利回りの魅力が一段と際立ちます。
たとえば、
-
金融株や公益株は、金利動向に応じて利益構造が変化しやすく、タイミング次第で配当利回りも向上
-
景気減速局面でも利益が安定しやすい企業(医薬・エネルギー・生活必需品)は、高配当を維持しやすい
というように、インフレと金利の両面から投資判断を行う必要がある市場だと言えます。
📌 欧州主要国の政策金利とインフレ率の比較グラフ
なお、金利局面に応じた具体的な米国株の選び方に関しては、以下の記事を参考にして下さい。
欧州高配当株に多い業種とは?(金融・インフラ・医薬品など)
ヨーロッパの高配当株は、米国株とは異なる業種バランスを持っており、特定のテーマに偏らずに比較的安定的な配当利回りを狙いやすい構造になっています。
✅ 欧州高配当株に多い主要業種と特徴(2025年時点)
業種 | 特徴と代表的な銘柄例 | 配当傾向 |
---|---|---|
金融(銀行・保険) | 金利上昇局面での収益改善が見込まれる 例:HSBC、BNPパリバ、BAWAG |
高配当・株主還元重視 |
エネルギー・公益 | 地政学リスクやインフレに強いインフラ関連株 例:Enel、シーメンス |
景気に左右されにくい |
医薬・ヘルスケア | 長期的な需要と安定収益が魅力 例:ノバルティス、ノボ・ノルディスク |
配当+成長のバランス型 |
工業・インフラ | EUグリーン政策や再生エネルギー関連も含む 例:シーメンス、ABB |
景気敏感ながら成長期待あり |
通信・情報 | 大手通信やIT系インフラ企業も一部対象 例:Orange、Telefonica |
比較的安定も、利回りは中程度 |
🔍 ポイント
-
米国株ではIT・消費関連が強いのに対し、欧州は伝統的かつ安定収益型の業種が多い
-
インフレ対策として公益・エネルギー、金利変動を活かすなら金融など、マクロ環境と相性の良い業種を選ぶことがカギ
為替リスク(ユーロ・ポンド)とその向き合い方
ヨーロッパ高配当株に投資する際、為替リスクは避けて通れない重要な要素です。
米国株であれば「円/ドル」の為替変動のみですが、欧州株の場合は以下の通貨にまたがる投資となります。
✅ 欧州株で主要な通貨とリスク構造
通貨 | 主な投資先の国 | 為替変動の特徴 |
---|---|---|
ユーロ(EUR) | ドイツ・フランス・オーストリアなど | 相対的に安定しているが金利差で動きやすい |
英ポンド(GBP) | イギリス | 政治・金融政策の影響が強くボラティリティ高め |
スイスフラン(CHF) | スイス | 安全通貨とされるが変動も大きい局面あり |
デンマーククローネ(DKK) | デンマーク | ユーロに連動しやすいが為替リスクは残る |
🔍 為替リスクの対処法
-
為替ヘッジ型の投資信託を選ぶ
SBI欧州高配当株式ファンドなど、円建てで購入できる商品には為替ヘッジがかかっている場合があります。 -
複数通貨に分散することで一部リスクを緩和
ユーロ・ポンド・スイスフランなどに分散されたETFや投資信託を活用するのも有効です。 -
長期保有を前提に“平均化”を図る
短期的な為替変動は読みづらいため、時間を分散した買付や積立方式もリスク軽減につながります。
欧州株投資の税制と“二重課税”への対応策
欧州株に投資する際に見落としがちなのが「税制の違い」と「二重課税リスク」です。
日本国内株と異なり、外国株は“現地での課税”と“日本での課税”が二重にかかる可能性があるため、理解と対策が欠かせません。
✅ 二重課税の仕組み
✅ 各国の源泉徴収税率(2025年時点の一般水準)
国 | 現地課税率(配当) | 備考(確定申告時の取り扱い) |
---|---|---|
イギリス | 0% | 日本との租税条約により課税なし |
ドイツ | 約26.375% | 外国税額控除の対象(要申請) |
フランス | 約12.8%〜30% | 条件により異なる(軽減申請可) |
スイス | 約35% | 高税率だが還付制度あり(時間がかかる) |
🔍 対応策:二重課税を減らす方法
-
外国税額控除の活用(確定申告)
日本での課税から一部控除を受けられます。
※住民税の扱いなど注意点もあるため、必要に応じて税理士やFPへの相談を推奨。 -
現地課税が低い国の株を選ぶ(イギリスなど)
イギリス株は現地課税がなく、日本の課税のみで済むため初心者にも扱いやすい銘柄が多いです。 -
ETFや投資信託で間接的に投資する
ファンド内で税制対応されているケースがあり、実質的に手間やリスクが軽減されることもあります。
高配当利回り=好条件ではない?罠を見抜くポイント
配当利回りが高い銘柄は一見魅力的に見えますが、その裏にリスクが潜んでいるケースも少なくありません。
ヨーロッパ株に限らず、「利回りだけで選ぶ」のは避けるべきです。
✅ 要注意な高配当銘柄の特徴
リスク要因 | 内容とチェックポイント |
---|---|
業績悪化に伴う“株価下落”型 | 株価が大きく下がった結果、見かけ上の利回りが上昇しているだけのケース。 → 過去3年の売上・利益推移を見ること |
配当性向が100%超 | 利益に対して無理な配当をしている可能性あり。 → 配当性向が異常に高くないか確認 |
一時的な特別配当 | 期間限定で高利回りに見えるが、継続性がない。 → 「継続配当」の実績があるか要確認 |
業種・国リスク集中 | 銘柄が特定の国や業種に偏っていると、政治・経済の影響を受けやすい。 |
📌 高配当利回り vs 株価の下落リスクの分布チャート
🔍 見極めるポイント
-
配当利回りの「水準」よりも「継続性」に注目する
-
財務指標(自己資本比率/営業キャッシュフロー)を確認する
-
「株主還元姿勢」がIRや企業方針に明記されているかをチェックする
このような罠を避けることで、本当に信頼できる“育つ配当株”を見つけることができます。
【2025年版】ヨーロッパの高配当株おすすめ7選
1.HSBCホールディングス(英)|配当+国際性に注目
HSBCホールディングス(ティッカー:HSBA)は、イギリス・ロンドンに本拠を置く世界有数の国際金融グループです。
アジア、中東、欧州、北米といった広範な地域に展開しており、収益源が地域分散されているのが大きな強みです。
✅ 銘柄情報(2025年5月時点)
指標 | 数値・内容 |
---|---|
株価(ロンドン市場) | 約620ポンド |
予想配当利回り | 約7.1%(2025年予測) |
配当性向 | 約54% |
時価総額 | 約1,200億ドル(1ポンド=1.25ドル換算) |
主な収益地域 | アジア(特に香港)/欧州/中東 |
💡 投資ポイント
-
配当利回りが安定して6〜7%前後と高水準を維持
-
英国株は現地源泉徴収課税がゼロ%のため、税制面でも有利(日本の課税のみ)
-
香港などアジアへの依存度が高く、欧州リスクとアジア成長を同時に取り込める
📌注意点
2.ノバルティス(スイス)|医薬品の堅実銘柄
ノバルティス(Novartis AG)は、スイス・バーゼルに本社を置く世界最大級の製薬会社の一つです。
生活習慣病からがん治療まで幅広い分野をカバーしており、収益の安定性と高い配当性向が魅力です。
✅ 銘柄情報(2025年5月時点)
指標 | 数値・内容 |
---|---|
株価(スイス市場) | 約88スイスフラン |
予想配当利回り | 約3.8%(2025年予測) |
配当性向 | 約60% |
時価総額 | 約2,100億ドル |
主な分野 | 医薬品(循環器・がん・中枢神経) |
💡 投資ポイント
-
売上と利益が比較的景気に左右されにくく安定的
-
配当利回りこそ控えめだが、毎年安定した増配を継続中
-
高齢化社会と医療需要の拡大が長期成長を支える構造
📌注意点
※スイスフランの今後の動きが気になる方は、こちらの記事も参考にして下さい。
👉 スイスフランは高すぎる?どこまで上がるか最新為替動向を徹底考察!
3.シーメンス(独)|欧州を代表する工業インフラ株
シーメンス(Siemens AG)は、ドイツを代表する総合インフラ・テクノロジー企業です。
電力、交通、産業機械、ヘルスケアなど幅広い事業を展開しており、欧州のグリーン・デジタル移行を牽引しています。
✅ 銘柄情報(2025年5月時点)
指標 | 数値・内容 |
---|---|
株価(フランクフルト市場) | 約160ユーロ |
予想配当利回り | 約3.4%(2025年予測) |
配当性向 | 約45% |
時価総額 | 約1,300億ユーロ(1ユーロ=1.07ドル換算) |
主な分野 | 産業オートメーション、再生可能エネルギー、医療技術など |
💡 投資ポイント
-
安定したインフラ需要+AI活用の成長ドライバーが共存
-
欧州のESG・脱炭素政策と高い親和性を持つ
-
変動の大きいテック株とは異なり、実体経済との連動性が高く、長期投資向き
📌注意点
4.エルステ・グループ(墺)|中東欧展開の金融機関
エルステ・グループ・バンク(Erste Group Bank AG)は、オーストリア最大手の銀行グループの一つであり、中東欧(CEE)地域に強みを持つリテール金融機関です。
ルーマニア、チェコ、ハンガリー、スロバキアなど新興EU加盟国でも広く展開しており、地域成長の恩恵を受けやすい構造となっています。
✅ 銘柄情報(2025年5月時点)
指標 | 数値・内容 |
---|---|
株価(ウィーン市場) | 約38ユーロ |
予想配当利回り | 約6.8%(2025年予測) |
配当性向 | 約55% |
時価総額 | 約160億ユーロ |
展開国 | オーストリア、ルーマニア、チェコ、ハンガリー、セルビア など |
💡 投資ポイント
-
中東欧の内需成長・金利環境の変化を取り込むポジション
-
2025年現在も堅調な預金残高と収益性を維持
-
欧州本流ではなく、新興国寄りの地理的分散効果がある
📌注意点
5.BAWAGグループ(墺)|効率経営と配当性向の高さ
BAWAGグループ(BAWAG Group AG)は、オーストリアの民間商業銀行グループで、近年は「収益性と効率性の高さ」「積極的な株主還元」で注目されている高配当株の一角です。
国内市場を中心に堅実な事業運営を行っており、無駄な拡張を避けた戦略的なコスト管理に定評があります。
✅ 銘柄情報(2025年5月時点)
指標 | 数値・内容 |
---|---|
株価(ウィーン市場) | 約52ユーロ |
予想配当利回り | 約8.2%(2025年予測) |
配当性向 | 約70% |
時価総額 | 約45億ユーロ |
主な特徴 | 高ROE・低オーバーヘッド・国内中心の安定事業モデル |
💡 投資ポイント
-
欧州では珍しく「高ROE+高配当」モデルが両立している企業
-
株主還元方針が明確で、自社株買い+配当のハイブリッド型
-
中小型株だが、2023年以降は外国人投資家からの注目度も上昇中
📌注意点
参考:BAWAGグループ(BAWAG Group AG)公式サイト
6.ノボ・ノルディスク(丁)|成長株×高配当の代表格
ノボ・ノルディスク(Novo Nordisk A/S)は、デンマークに本社を置く世界最大級の糖尿病治療薬メーカーであり、今や欧州を代表する「成長×安定配当」のハイブリッド銘柄として知られています。
✅ 銘柄情報(2025年5月時点)
指標 | 数値・内容 |
---|---|
株価(コペンハーゲン市場) | 約775デンマーククローネ |
予想配当利回り | 約2.1%(2025年予測) |
配当性向 | 約48% |
時価総額 | 約4,200億ドル(欧州最大級) |
主力事業 | GLP-1受容体作動薬(オゼンピック、ウゴービなど) |
💡 投資ポイント
-
世界的な糖尿病・肥満人口の増加に伴い、中長期で業績が拡大傾向
-
成長銘柄でありながら、配当も安定的に増配している点が特徴
-
北欧の中でも為替と経済が比較的安定しているデンマーク銘柄
📌注意点
7.サンタンデール銀行(西)|ラテンアメリカ比重が鍵
サンタンデール銀行(Banco Santander S.A.)は、スペイン最大の銀行グループであり、欧州圏にとどまらず中南米市場(特にブラジル・メキシコ)での存在感が際立つグローバル金融機関です。
✅ 銘柄情報(2025年5月時点)
指標 | 数値・内容 |
---|---|
株価(マドリード市場) | 約4.2ユーロ |
予想配当利回り | 約6.3%(2025年予測) |
配当性向 | 約45% |
時価総額 | 約630億ユーロ |
展開エリア | スペイン、ブラジル、メキシコ、ポーランド、英国など |
💡 投資ポイント
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新興国成長+欧州安定収益のハイブリッド構造
-
ラテンアメリカ地域では現地トップクラスのシェアを持ち、人口増と金融包摂拡大の恩恵が期待される
-
高配当を維持しつつ、デジタルバンキング戦略を積極推進中
📌注意点
SBI欧州高配当株式ファンドも選択肢に入る?
個別株の選定が難しい、あるいは為替・税制などの煩雑さを避けたい方にとって、「投資信託を通じた欧州高配当株投資」は有効な選択肢となり得ます。
その中でも注目度が高まっているのが、SBI欧州高配当株式(分配型)ファンドです。
✅ SBI欧州高配当株式ファンドの特徴(2025年5月時点)
項目 | 内容 |
---|---|
ファンド名 | SBI欧州高配当株式(分配型) |
投資対象地域 | ユーロ圏・英国・北欧を中心とした欧州先進国 |
通貨ヘッジ | 為替ヘッジあり/なし選択可(円建て) |
信託報酬 | 年1.54%程度(やや高め) |
決算・分配 | 毎月決算型(分配金あり) |
💡 投資メリット
-
為替管理・課税手続きが不要で、すべて円建てで完結する
-
投資初心者でも少額から欧州高配当株に分散投資が可能
-
毎月分配型のため、定期的なインカムを求める人に向いている
🔗 SBI公式ページ
📌注意点
ヨーロッパ高配当ETF(例:VGK)との違いと使い分け
欧州高配当株に投資する手段としては、「ETF(上場投資信託)」も魅力的な選択肢です。
その中でも有名なのが、米バンガード社が運用するETF「VGK(Vanguard FTSE Europe ETF)」です。
✅ VGKの概要(2025年5月時点)
項目 | 内容 |
---|---|
ティッカー | VGK |
ベース通貨 | 米ドル建て |
信託報酬 | 年0.11%(超低コスト) |
主な構成国 | 英国、フランス、ドイツ、スイス、オランダなど欧州全域 |
配当利回り(実績) | 約3.5〜4.0%程度 |
売買市場 | NYSE Arca(日本の証券会社経由で購入可能) |
💡 ETFと投資信託(例:SBI欧州高配当株式)の比較
項目 | ETF(VGKなど) | 投資信託(SBI欧州高配当) |
---|---|---|
売買タイミング | 市場価格でリアルタイムに売買可能 | 1日1回(基準価額での売買) |
信託報酬 | 非常に低い(0.1%台) | 高め(1.5%前後) |
為替リスク | ドル建て+欧州通貨の二重リスクあり | 円建てで完結(ヘッジ型もあり) |
情報の透明性 | 構成銘柄や利回りがリアルタイムで見える | 月次レポートなどを待つ必要がある |
向いている人 | コスト重視・中上級者 | 簡便さ・日本語サポートを重視する初心者 |
🔍 選び方のヒント
-
自分で売買タイミングを見極めたい/信託報酬を抑えたい人 → ETF(VGK)
-
積立設定・円建て・分配金重視/シンプルな管理を望む人 → 投資信託(SBIなど)
👉 ETFと投資信託の違いについてさらに詳しく知りたい方は、「【2025年版】投資信託とETFはどっちがいい?初心者向け完全ガイド」をご参照ください。
初心者が始めやすい証券会社と取引のコツ
ヨーロッパ高配当株への投資は、証券会社の選び方次第で「手数料」や「買いやすさ」が大きく変わります。
特に初心者の方は、手間なく取引できる環境を整えることが最優先です。
✅ 欧州株投資におすすめのネット証券(2025年5月時点)
証券会社 | 主な特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
SBI証券 | 外国株取扱国数が最多級。ETF・投資信託も豊富 | 初心者~中上級者まで幅広く対応 |
楽天証券 | 楽天ポイント投資、スマホUIがシンプル | 初心者や楽天経済圏利用者 |
マネックス証券 | 外国株分析ツールが豊富、米国・欧州株に強い | 分析や個別株重視の中級者以上 |
🔍 取引のコツとポイント
-
投資信託 or ETF で始めるのが安心
→ 為替や税務処理が簡略化され、少額でも始めやすい -
毎月一定額で積立する(ドルコスト平均法)
→ 欧州株は為替変動も大きいため、購入タイミングの分散がリスク軽減につながる -
高配当株でも「売り時」が重要
→ 利回りだけにこだわらず、株価変動・地政学リスクも注視
よくある質問Q&A10選
Q1. 現在、ヨーロッパの高配当株でおすすめできる銘柄はありますか?
A. あります。記事内で紹介したように、安定収益のインフラ株や医薬品企業、配当利回りの高い金融株などが注目されています。ただし、為替や地政学リスクにも配慮しつつ、複数銘柄に分散して投資することが重要です。
Q2. ヨーロッパの高配当株は、米国株より優れていますか?
A. 一概に優劣はつけられません。ヨーロッパ株は配当利回りが高めで割安感がある一方、成長性では米国株が上回る傾向があります。リスク分散の観点で併用するのが有効です。
Q3. 配当金はどの通貨でもらえますか?
A. 外国株は現地通貨または米ドルで支払われることが多く、証券会社により自動的に円転される場合があります。ETFや投資信託なら円建てで完結するケースもあります。
Q4. 為替リスクが心配ですが、どうすればいいですか?
A. 為替リスクを抑えたい場合は、「為替ヘッジあり」の投資信託を選ぶとよいでしょう。また、少額・積立投資でタイミング分散するのも有効です。
Q5. 配当課税はどのくらいかかりますか?
A. 欧州株は現地課税+日本国内課税が発生します。例えば英国株(源泉徴収ゼロ)とフランス株(現地課税あり)では手取りが変わります。ETFやNISAの活用で軽減も可能です。
Q6. ヨーロッパ株ETFと日本の投資信託、どちらが初心者向きですか?
A. 初心者には、円建て・自動積立・分配金管理がしやすい日本の投資信託が向いています。ETFは自由度が高い反面、為替と売買タイミングの判断が求められます。
Q7. 銘柄選定の際、どこをチェックすればいいですか?
A. 配当利回りだけでなく、配当性向、自己資本比率、地域展開、事業の安定性を総合的に判断しましょう。特に「業績が安定しているか」は中長期投資では重要です。
Q8. 高配当銘柄は景気後退時に弱くなりませんか?
A. 一部の業種(金融・エネルギーなど)は景気に敏感です。ディフェンシブなヘルスケア・生活必需品セクターなどと組み合わせることで安定性が増します。
Q9. 銘柄情報が英語で難しいのですが、どう対応すればいいですか?
A. ETFや投資信託なら日本語で情報を得られます。個別株の場合は、証券会社の日本語サマリーや四季報海外版などを活用すると安心です。
Q10. 欧州の政治不安や戦争リスクは考慮すべきですか?
A. はい、必ず考慮しましょう。地政学的リスクが高まると株価に影響を与えるため、地域の分散や複数銘柄への分散投資がリスク軽減になります。
【2025年版】ヨーロッパの高配当株おすすめ7選!利回り重視で厳選のまとめ
📌FPからのワンポイントアドバイス
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