【2025年】EA運用におすすめのVPS5選と選び方のコツは?

EA運用におすすめのVPS5選 自動売買(EA)

FX自動売買(EA)を安定して稼働させるには、VPS(仮想専用サーバー)の導入がほぼ必須といわれています。とはいえ、「どのVPSがEAに向いている?」「そもそもVPSって必要?」「国内と海外どっちがいい?」など、初めての方にはわかりづらいことも多いはずです。

この記事では、EA運用にVPSを使う理由と選び方のポイント、そして目的別におすすめのVPSサービス5選を詳しく紹介します。

この記事の4つのポイント
  • 📌EA(自動売買)にVPSが必要な理由と導入メリットがわかる
  • 📌おすすめVPSの5選を比較表付きで紹介
  • 📌国内・海外VPSの違いと選び方のコツを解説
  • 📌EAの稼働数や容量に合ったプランが選べる

EA運用にVPSは必要?導入のメリットと注意点

EA運用にVPSが使われる理由とは?

📌 はじめに:なぜVPSなのか?

EA(Expert Advisor)を使ったFX自動売買は、24時間稼働が前提の仕組みです。

一度セットしたら「放っておくだけで取引してくれる」と思われがちですが、実際にはその環境(=動かす土台)が安定していなければ勝てるはずのEAも正常に動作しません。

家庭のパソコンでMT4を24時間立ち上げたままにしておくのは…
「毎日寝る前に“落ちてないか”を確認して不安になる」
「自動更新で再起動して止まっていたのに気づかなかった」― そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。

こうしたトラブルを避けるために登場するのが「VPS(仮想専用サーバー)」です。

📌 VPSの基本的な役割

💡ポイントで押さえる:VPSとは?

  • 仮想的なPC環境を、データセンター内の高性能サーバー上に用意したもの
  • 自宅PCの代わりに、24時間365日ネットに接続され続けている状態
  • 外出先からでもスマホやPCでアクセスし、MT4/MT5の管理が可能

EA運用におけるVPSの役割

📌 VPSが注目される3つの背景(2025年現在)

要因 内容 重要ポイント
PCの電源リスク 再起動・更新・熱暴走など 深夜の自動更新で稼働停止も
通信の安定性 家庭用Wi-Fiは不安定 一時的な切断でも大きな損失に
約定スピード 回線距離や遅延の影響 約定に遅れが出れば、結果も変わる

初心者が見落としがちなVPS導入の注意点

VPSは便利な仕組みですが、「契約しただけで完璧」ではありません。

初心者にありがちな“見落とし”や“誤解”によって、うまく稼働しなかったケースも少なくありません。

よくある4つのつまずきポイント

スペック不足でEAがフリーズ

  • 安さを優先してメモリ1GB・1vCPUなどの最小プランを選んだ結果、
    → MT4が落ちる/EAが途中で止まる/レポートがエラーになる

  • 対策:1EAあたり1.5GB以上+2vCPU以上を推奨(複数稼働ならその倍)

契約時の注意書きを読まずに高額プランを選択

  • 初月無料と書いてあるが、「6カ月契約が条件」だったケースも

  • 契約前に料金表の下部にある小さな注釈まで読むことが大切

複数EAを同時に動かして負荷が限界超え

  • 「3つくらいなら大丈夫」と思って起動 → 動作が重くなりフリーズ

  • 対策:稼働EA数=CPU・メモリ・ディスクの3点で見積もる

海外VPSを契約したらサポートが英語だけだった

  • 日本語の問い合わせ窓口がなく、トラブル時に困る

  • 対策:初心者は国内業者か、日本語サポート付きの海外VPSを選ぶのが安心

📋 契約前にチェックすべき5項目

– [ ] MT4/MT5に対応しているか
– [ ] メモリ・CPUスペックがEA数に足りているか
– [ ] 初期費用やキャンペーン条件に罠がないか
– [ ] OSは自分の環境に合っているか(Windows Server系)
– [ ] サポートが日本語対応か、緊急時の問い合わせ手段があるか

EA運用の仕組みとVPSの役割

📌 EAとVPSは“システム連携型”で動いている

EAは、FX業者のサーバーに直接命令を出しているわけではなく、以下のような経路を通して売買が実行されます。

📡 接続の流れ

EA(MT4/MT5) → VPS内で稼働 → FX業者のサーバー → 市場

スマホやPCからリモート接続して操作

この構造を理解することで、「なぜVPSが安定稼働に必要なのか」が腑に落ちるようになります。

おすすめVPS5選と選び方|目的別に最適なプランとは?

選び方の基本|スペック・価格・運用環境で比較

VPSを選ぶ際、「とりあえず安いプランで」と考えがちですが、EAの安定稼働には一定のスペックが必要不可欠です。

また、価格だけでなく「何個までEAを同時稼働させたいか」「どのFX業者を使っているか」など、目的に応じた選び方が重要になります。

VPS選びで重視すべき5つの軸

視点 チェックポイント
① メモリ(RAM) 最低でも1.5GB以上。EA2つ以上なら2~4GB推奨
② CPU(vCPU) 2コア以上が安定。スキャル系やバックテスト用途なら4コア以上が望ましい
③ 容量(SSD) 最低20GB程度あればOK。OS+MT4+EAデータに必要
④ 回線速度 Ping値が低い(10ms前後)と理想。特にスキャルEAで重要
⑤ 価格・契約条件 月額料金・キャンペーン内容・最低契約期間・返金ポリシーを確認
  • 「3EA同時に動かしたらフリーズした」
    → スペック不足(RAM・CPUの見積もりミス)
  • 「月額500円で契約したが、遅すぎて逆に損」
    → 最安VPSはビジネス用途非推奨が多い
  • 「海外VPSで速いと聞いたが、操作画面が英語で困った」
    → サポート・言語環境を見落とした

📌 FP視点での助言:EAの安定性は“環境で決まる”

VPS選びは「スペック×EA数×取引戦略」で最適解が変わります。最安・最高スペックのどちらでもなく、“自分に合ったプラン”を選ぶのが最もコスパのよい選択です。

国内VPSと海外VPSの違いとは?【速度・価格・サポート】

EA用のVPSは、大きく「国内VPS」と「海外VPS」に分かれます。

一見すると海外VPSの方がコストパフォーマンスに優れていますが、初心者や日本のFX業者を使う人にとっては注意点も多くあります。

国内と海外VPSの比較表

項目 国内VPS 海外VPS
サーバー設置場所 日本国内(東京・大阪が主) 米国・香港・シンガポール・ヨーロッパなど
通信速度 日本のFX業者と親和性が高く、安定 海外業者との接続に有利
日本語対応 ○(サポートも基本的に日本語) ×(基本的に英語表記・英語サポート)
価格帯 月額1,000円〜3,000円程度 月額500円〜1,500円程度と安価
決済手段 日本円対応・銀行振込も可能 クレジット・PayPalが主
サポート体制 メール・チャット・電話対応がある業者多数 時差・英語の壁があり緊急時に難あり

国内VPSはこんな人に向いている

  • 国内FX業者(GMOクリック証券/SBI FXなど)を使っている

  • サポートのやりとりを日本語で行いたい

  • 初めてのVPS導入で不安がある

  • 決済は円建て・日本のクレカを使いたい

海外VPSはこんな人に向いている

  • 海外FX業者(AXIORY/TitanFX/IC Marketsなど)で取引している

  • Ping(通信速度)を最重視している

  • 英語対応が苦でなく、自己解決力がある

  • とにかく月額費用を抑えたい

📌 注意:スペックだけで判断しない

同じ「2GB・2CPU」でも、データセンターの性能・サポート対応・稼働の安定性は大きく異なります。海外VPSは安くても、実質的な安定稼働に不安が残るケースも多いため、初心者は慎重に選びましょう。

おすすめVPS5社の特徴と料金一覧

VPS選びで迷ったら、「EA対応」「料金とスペックのバランス」「サポート体制」を軸に比較するのが効果的です。

ここでは、実績があり初心者にも安心なVPS業者5社を厳選し、スペック・価格・対応環境を一覧表で紹介します。

VPS業者比較表(2025年版)

サービス名 プラン例 メモリ / CPU 月額料金(税込) サポート 特徴・備考
お名前.com デスクトップクラウド FX-2G 2GB / 2コア 約1,580円〜 ◎(日本語) 国内最大手。安定・操作画面がわかりやすい
使えるねっと VPS MT4スタンダード 2GB / 2コア 約1,628円〜 ◎(日本語) MT4最適化済み。法人も多く導入
ConoHa VPS(GMO) VPS for Windows 2GB / 2コア 約1,320円〜 ◎(日本語) コスパ重視。独自UIで簡単管理可能
Beeks Financial Cloud Starter(海外) 2GB / 2コア 約1,100円〜 △(英語) 海外FX業者との親和性が高い
FXVM(海外) Basic NY(海外) 2GB / 2コア 約1,430円〜 △(英語) 超低Pingでスキャル系EA向き

✅ 選び方のポイント

国内FX業者を使っているなら

→ お名前.com VPS/ConoHa/使えるねっとがおすすめ
→ 日本語対応・Windows UI・操作のしやすさで安心

海外FX業者と高速約定を狙いたいなら

→ Beeks Financial Cloud/FXVMがおすすめ
→ サーバーが業者に近接しているため、Ping最優先で選ぶ場合に適切

📌 補足:キャンペーン利用時の注意点

  • 初月無料などの割引には「6ヶ月以上の契約」や「条件付き自動更新」があるケースも
  • 特にお名前.comや使えるねっとは契約更新・解約タイミングの確認が必須

お名前.comのVPSは使える?キャンペーンの見極め方

国内VPSの中でも利用者が多く、検索ニーズも高いのが「お名前.com デスクトップクラウド for FX」です。

FX専用に最適化されたVPSとして、安定性と操作のしやすさに定評がある一方で、契約やキャンペーンに関しては注意点もあります。

お名前.com VPSの強み

  • MT4/MT5がプリインストールされており、申込後すぐにEAをセット可能
  • デスクトップのような操作画面で、初心者でも直感的に使える
  • 日本語サポートが充実(メール・電話・チャット対応あり)
  • 国内FX業者との相性が良く、Ping値も安定して低水準

キャンペーン適用時の“見落としがちな条件”

お名前.comでは「初月無料キャンペーン」「割引プラン」などが頻繁に行われていますが、適用には条件がある場合が多く、以下の点に注意が必要です。

よくある注意点 内容例
最低契約期間がある 初月無料でも「3カ月以上の継続契約が必要」など
自動更新が有効になっていること 解約しない限り翌月以降も自動で課金(キャンセル期限あり)
プラン変更は割引対象外になる場合 「上位プランへの変更で割引無効になる」ケースも
割引は初回契約のみ適用 同じアカウントで再契約するとキャンペーン対象外になることがある

実際に向いている人は?

  • 初めてVPSを使うEA初心者
  • 国内業者(GMOクリック証券/外為どっとコムなど)を使っている
  • スペックに余裕を持たせたい(2GB/2コアでも動作安定)

海外VPSは本当にお得?おすすめ業者と注意点

「月額500円台で使える」「Pingが圧倒的に速い」――こうした理由で海外VPSに興味を持つEAユーザーは少なくありません。

確かにコスパや高速性では国内VPSよりも優れる場合も多いですが、その反面、導入やトラブル対応のハードルは高くなります。

海外VPSのメリット

  • 🌍 月額費用が安い(500~1,500円前後で2GB/2コアなどが利用可能)

  • 📶 FX業者に近いロケーション(NYやロンドン)にサーバー設置 → 超低Ping環境が実現可能

  • 🔧 MT4/MT5に最適化されたテンプレートが豊富(業者によっては導入済み)

デメリット・注意点

注意点 内容
日本語対応なし すべて英語表記。トラブル発生時にやり取りができないリスクも
サポート体制に差がある 小規模な業者では返信が遅い、そもそも連絡が取れないことも
決済はクレジットカード中心 銀行振込や日本円での支払いには対応していない場合が多い
トラブル時の自己解決が前提 IP制限/不正アクセス対応など、基本的に“自力でなんとかする”必要あり

初心者にとってのハードルは?

以下に当てはまる人は、国内VPSの方が結果的にスムーズで安心です。

  • 英語に不慣れ or トラブル時に不安を感じる
  • 海外FX業者ではなく国内業者を使用している
  • 初めてのVPSで「何が正常なのか分からない」状態

信頼できる海外VPS業者(2社)

業者名 主な特徴
FXVM スキャルピングEAに強い。NY設置サーバーで超低Ping。価格帯も安定。
Beeks Financial Cloud 法人口座やプロ向け。MT4/MT5対応・リスク管理も徹底。

VPSでEAを複数稼働させるには?容量とCPUの目安

EAを1つだけ動かすなら、最小スペックのVPSでも対応できることがあります。

ですが、複数のEAを同時に稼働させる場合は、明らかに“VPSの性能”がボトルネックになります。

「2つ目のEAからMT4が重くなった」「ポジションが増えると固まる」――そういった症状の多くは、スペック不足=処理落ちが原因です。

同時稼働数に応じた目安スペック表

EA数 推奨メモリ(RAM) 推奨CPU(vCPU) 備考
1つ 1.5GB〜 1~2コア 単体稼働なら最小構成でも可(動作軽いEA)
2〜3つ 2〜4GB 2〜4コア MT4×複数起動はCPU依存大。余裕を持った設計を
4つ以上 4GB以上 4コア以上 複数口座・通貨分散ならMT5利用も検討を

具体的な負荷のかかるパターン

  • MT4/MT5を複数同時に起動
  • 自動でチャートを複数開くタイプのEA
  • ログ保存が多く、ディスク容量を圧迫
  • 含みポジションが増えた状態で指標発表を迎える

安定運用に必要な工夫

  • 複数EAでも1つのMT4/MT5に集約できる設計を選ぶ(分散しすぎない)
  • VPSのリソース監視(CPU使用率・メモリ)を定期的に確認
  • 異常が続く場合はプランアップグレードも視野に入れる

📌 FP的観点:スペック余裕は“保険”と考える

VPSは“ギリギリで足りる”よりも、“余裕があって安定している”方が圧倒的に損失リスクを下げられます。トレードの不調ではなく「VPSの処理落ち」が原因で負けるのは最も避けたいミスです。

メモリはどれくらい必要?EA数別に必要スペックを解説

VPSを選ぶとき、「どのくらいのメモリが必要か」というのは最もよく聞かれる質問の一つです。

ですが、EAの種類・同時稼働数・チャートの重さによって必要な容量は大きく変わります。

まず押さえるべき前提

  • MT4/MT5はアプリケーション単位でメモリを消費
  • チャート数・インジケーター・ログ保存などが増えると負荷が増大
  • EAが停止したりログが溜まりすぎたりする原因の多くがメモリ不足

EA数別:推奨メモリの目安

稼働EA数 チャート負荷(目安) 推奨メモリ(RAM) 備考
1つ 軽量(インジ少なめ) 1.5GB〜 デモ運用や検証に限れば1GBでも可能
2〜3つ 通常〜中程度(一般的EA) 2〜3GB 同時稼働が増えるほど余裕をもたせるべき
4〜5つ 重め(スキャル・複数通貨対応) 4GB以上 画像・ログが多いEAはさらに増設を検討
6つ以上 高負荷(ナンピン+マルチペア) 6〜8GB以上 MT5を使って一元管理するのも有効

VPSメモリ使用量の目安

– MT4を1つ起動: 約200〜300MB
– MT4 + EA 1個: 約400〜500MB
– チャート8枚・インジ3個程度: 最大700MB超えるケースも

🧠 ※OSやWindows Server自体でも1GB近く使用するため、「2GB契約でギリギリ」は実質危険。

トラブル回避のポイント

  • チャートは必要最低限の通貨ペアだけを表示
  • 不要なインジケーターや自動記録系はオフにする
  • ログファイルが肥大化していないか、定期的に削除・バックアップ

MT4とMT5で異なるVPSの相性とは?

EAを運用する際に使用する取引プラットフォームは、主にMT4(MetaTrader 4)とMT5(MetaTrader 5)の2種類。

どちらを使うかによって、VPSに求められるスペックや動作環境にも違いが出てきます。

MT4とMT5の主な違い(EA運用目線)

項目 MT4 MT5
メモリ使用量 軽量(1〜2EAで1GB前後) やや重い(インジ数で使用量増)
CPU負荷 比較的低め 高め(並列処理に対応)
複数EAの同時稼働 複数のMT4インスタンスが必要 1つのMT5でマルチEA動作が可能
複数通貨ペア対応 基本的に1EA=1通貨ペア 複数通貨にまたがるEAが動かしやすい
バックテスト速度 遅め(単一スレッド) 高速(マルチスレッド処理対応)
対応VPS業者の数 多い(MT4対応を明記した業者多数) 少なめ(MT5最適化は一部業者に限られる)

VPSとの相性という視点で見ると?

  • MT4は軽量かつ汎用性が高く、最小スペックVPSでも比較的動作が安定
    → 月額1,000円台のプランでも対応しやすい
  • MT5はリソースを広く使う設計のため、最低2GB以上/2vCPU以上が安心ライン
    → 処理落ち防止のためにも、余裕のあるVPSプランを推奨

どちらを選ぶべきか?

  • EAの提供元がMT4にしか対応していない場合 → MT4+国内VPS(コスパ優先)
  • EAを複数動かしたい・通貨分散をしたい → MT5+高スペックVPS(MT5最適化済)

📌 運用前チェックリスト

– [ ] 自分が使うEAはMT4/MT5どちら対応?
– [ ] そのプラットフォームにVPSのOS(Windows Server等)が対応しているか?
– [ ] VPSのスペックはEA数と合っているか?
– [ ] 1つのプラットフォームで複数EAを使う構成か、分けて使うか?

📌FP視点のアドバイス

スペック選定の失敗で最も多いのが「MT5用EAを最小構成VPSで動かす」ケースです。安定稼働を最優先にするなら、プラットフォームごとに必要スペックを見極めて選ぶことが重要です。

MT4とMT5の違いや、どちらが自分に向いているかをさらに深掘りしたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

👉 MT4 vs MT5はどっちがEA向き?2025年最新の選び方と注意点を解説!

Macやスマホでも使える?VPSへのアクセス方法

「VPSってWindowsじゃないと使えないの?」「Macからも操作できるの?」といった不安を持つ初心者の方も少なくありません。

実はVPSは、OSを問わず、スマホやMacからでも簡単にアクセス可能です。

ここではその方法と注意点を解説します。

VPSへの代表的なアクセス方法

端末・OS 接続方法 使用アプリ例
Windows PC リモートデスクトップ接続(標準) 「リモートデスクトップ接続(RDP)」内蔵
Mac(macOS) RDPクライアント経由 「Microsoft Remote Desktop」無料で利用可能
スマホ(iOS) アプリ経由 「RD Client(iOS)」など
スマホ(Android) アプリ経由 「Microsoft Remote Desktop(Android)」
ブラウザ 一部VPSはWebブラウザ接続に対応 ConoHaやBeeksなどでブラウザUIを提供
  • VPS契約時に通知される「IPアドレス」「ユーザー名」「パスワード」を入力するだけ

  • アプリを立ち上げ → 接続情報を保存 → ワンタップでログイン可能

  • スマホでもMT4の画面操作・EAのON/OFF・再起動・確認などが可能

📌 注意点とアドバイス

  • モバイル接続時は回線の安定性に注意(Wi-Fi環境推奨)
  • スマホ操作は「緊急用」「状態確認用」と考え、メインはPCからの操作が基本
  • Mac利用者は右クリックや特殊キーが使いづらい場面もあるため、ショートカットに慣れておくと便利

よくあるトラブルと対処法|フリーズ・切断・遅延など

VPSを導入すれば安心、と思われがちですが、実際の運用中にはトラブルが発生することもあります。

トラブル①:MT4/MT5がフリーズして動かない

原因:

  • メモリ・CPU不足

  • チャートを開きすぎている

  • EAのバグや過剰なロジック負荷

対処法:

  • MT4を1つにまとめる/不要なチャートを閉じる

  • VPSの使用率をチェックし、プラン変更を検討

  • EAを一時停止し、ログを確認(Experts / Journal)

トラブル②:VPSに接続できなくなった

原因:

  • VPS側の自動メンテナンス

  • ネットワーク断/IP制限

  • ログイン情報の誤入力

対処法:

  • 一度VPSのコントロールパネルにログイン(再起動)

  • IP制限設定を見直す(海外VPSでありがち)

  • 複数回ログイン失敗でロックされる業者もあるため、サポートに連絡

トラブル③:EAが勝手に止まっていた

原因:

  • Windowsアップデートで再起動

  • EAの内部エラー

  • サーバーの一時的な停止

対処法:

  • Windows Updateを無効化/手動管理に設定

  • 「タスクスケジューラ」で再起動時に自動起動するよう設定

  • 週1回のEA再起動チェックもおすすめ(自動ツールもあり)

トラブル④:注文遅延・滑りが多い

原因:

  • VPSサーバーとFX業者の物理距離

  • VPS内のリソース逼迫

対処法:

  • 海外業者を使うなら業者に近いロケーション(例:NY)のVPSを選ぶ

  • ピン値(Ping)を確認し、20ms以下が望ましい

📌 トラブル回避の基本姿勢

– [ ] VPSのWindows Updateは「通知のみ」に変更済みか?
– [ ] MT4/MT5は自動起動設定済みか?
– [ ] 定期的にリモート接続して状態確認しているか?
– [ ] EAのログは週1でチェックしているか?

VPS契約〜EA稼働までの流れを解説

VPSの契約からEAを稼働させるまでの流れは、慣れてしまえば非常にシンプルです。

ここでは、初心者でも迷わないように6ステップに分けて解説します。

ステップ①:VPS業者を選ぶ(国内 or 海外)

  • まずは目的に合ったVPSを選定
    → 国内FX業者なら「お名前.com」「使えるねっと」など
    → 海外FX業者なら「Beeks」「FXVM」などが候補

  • 利用目的(EA数・MT4/MT5)に応じてスペックと価格を見極める

ステップ②:VPSを申し込む

  • プランを選び、アカウントを作成

  • 支払い方法を選択(クレジットカード・銀行振込など)

  • 数分〜数時間で、VPSの接続情報(IP・ID・パス)がメールで届く

ステップ③:VPSに接続する

  • Windowsなら標準の「リモートデスクトップ接続」

  • Macやスマホなら専用アプリ(Microsoft Remote Desktopなど)を使って

  • 届いたIPアドレス・ユーザー名・パスワードでログイン

  • 接続後は、Windowsの画面とほぼ同じUIが表示される

ステップ④:MT4またはMT5をインストール

  • 使用しているFX業者のサイトからMT4/MT5のインストーラーをダウンロード

  • VPS内で実行し、通常のPCと同じようにセットアップ

  • VPSによっては最初からMT4が導入されている場合もある

ステップ⑤:EAをセット・稼働設定

  • VPS内のMT4/MT5にEAファイル(.ex4/.mq5)を配置

  • 必要に応じてパラメータやロット数を設定

  • チャートにEAをドラッグ&ドロップし、「ニコちゃんマーク」が笑顔になれば稼働完了

ステップ⑥:停止しない設定をチェック

  • Windows Updateの自動再起動を無効化

  • 自動ログオフやスリープ機能をオフ

  • MT4/MT5が起動時に自動立ち上がる設定にしておく

  • 定期的にリモート接続して「ちゃんと動いているか」確認する習慣をつける

よくある質問Q&A10選

Q1. VPSは必須ですか?EAは自宅PCでも動かせますか?
A. 動作自体は可能ですが、停電・再起動・回線切断のリスクを考えるとVPSの方が圧倒的に安定します。EA運用では実質必須です。

Q2. EA運用におすすめのVPSはどこですか?
A. 国内ならお名前.comやConoHa、海外ならFXVMやBeeksが人気です。使うFX業者に応じて選ぶと失敗しにくいです。

Q3. VPSは月いくらくらいかかりますか?
A. 国内VPSで月額1,300〜2,000円前後、海外VPSは500〜1,500円程度が相場です。長期契約で割引が適用されることもあります。

Q4. 複数EAを同時に稼働できますか?
A. 可能です。ただし、EAの数に応じてメモリやCPUスペックを引き上げる必要があります。2〜3個で2GB/2コアが目安です。

Q5. VPSをスマホやMacから操作できますか?
A. はい。Microsoft Remote Desktopを使えば、Windows以外からもリモート接続可能です。

Q6. MT4とMT5どちらがVPSに向いていますか?
A. MT4は軽量で低スペックでも動作が安定。MT5は複数EAを1つで稼働できる分、高スペックが必要です。

Q7. おすすめしないVPSの選び方はありますか?
A. スペック不足や日本語サポートがないVPSを選ぶとトラブルの元になります。価格だけで選ばないことが重要です。

Q8. VPSが急に切断されることはありますか?
A. あります。Windowsアップデートやメモリ不足、Ping不安定が原因です。自動再起動設定とリソース管理が対策になります。

Q9. EAが止まらないようにするには?
A. VPS内のスリープ・ログオフ・アップデート機能をすべてオフにし、MT4/MT5を自動起動設定にしておくことが大切です。

Q10. VPS契約時に初心者が気をつけるべきポイントはありますか?
A. 初月無料や割引キャンペーンに飛びつく前に「最低契約期間」や「自動更新の有無」を必ず確認しましょう。使い方に合ったスペック選びも重要です。

【2025年】EA運用におすすめのVPS5選と選び方のコツのまとめ

  • EA運用にVPSはほぼ必須。自宅PCよりも安定性・安全性に優れる
  • VPS選びは「使うFX業者(国内 or 海外)」によって相性が異なる
  • 初心者には日本語サポートが充実した国内VPS(お名前.comなど)がおすすめ
  • 複数EAを稼働するなら、2GB以上のメモリ・2コア以上のCPUが推奨
  • MT4は軽量で汎用性高、MT5は高機能だがVPSに高いスペックを求める
  • スマホやMacからもリモート接続OK。アプリでどこでも状態確認できる
  • VPSは設定が命。Windows Update・スリープ・ログオフを必ず無効に
  • トラブルの多くは「スペック不足」「自動再起動」によるもの
  • VPSは段階的に選ぶことでコストを抑えつつ運用も安定できる
  • 安さだけで選ばず、自分のEA稼働環境に合った構成とサポート体制を重視する

📌FPからのワンポイントアドバイス

VPSは“見えないインフラ”ですが、EA運用の安定性と損益に直結する重要な土台です。初期コストを抑えることよりも、「止まらない」「わからない時に助けてもらえる」環境を整える方が、結果的には資産を守る近道です。月数百円の節約より、数万円のロスカットを防ぐための投資と考えて、あなたに合ったVPSを選びましょう。

【本記事の関連ハッシュタグ】

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