【2025年版】5万円以下で買える高配当株のおすすめ銘柄10選!

5万円以下で買えるおすすめ高配当株 市場・銘柄分析

「高配当株に興味はあるけれど、いきなり数十万円の投資はハードルが高い…。」そんな方に人気なのが、5万円以下で購入できる高配当株です。手が届きやすい価格帯で、配当収入を得ながら投資の第一歩を踏み出せるのが魅力。

この記事では、2025年5月時点で実際に購入できるおすすめ銘柄を、配当利回りやセクターの特徴とともに分かりやすく紹介します。

この記事の4つのポイント
  • 📌なぜ今「5万円以下の高配当株」が注目されているのかが分かる
  • 📌2025年5月時点で実際に買えるおすすめ銘柄10選を紹介
  • 📌セクター別に安定性や利回りを比較しやすい構成
  • 📌初心者向けにリスクや選び方のポイントも解説

なぜ今「5万円以下の高配当株」が注目されているのか?

少額から配当収入を狙える手軽さが魅力

高配当株というと「ある程度まとまった資金が必要」というイメージがありますが、実は5万円以下でも優良な銘柄を購入することが可能です。

これにより、資金に限りがある初心者の方でも、毎年配当という“現金収入”を得ながら、投資の楽しさやリターンを実感しやすくなります。

📌 少額高配当株のメリット

項目 内容
投資資金のハードル 1単元(100株)で5万円以内、または単元未満株なら1万円以下でも可
配当の実感 年1回または2回、現金として口座に振り込まれる
モチベーションの維持 含み損益だけでなく「配当で得た金額」が見えることで継続意欲が高まる

「高配当=大型株で高額」という先入観を持つ方も多いですが、近年は中小型でも配当方針が明確な企業が増加しており、資金の少ない層にとっても選択肢が広がっています。

インフレ・物価上昇下で“現金より強い”資産に

物価が上昇する局面では、「預金の実質価値が目減りする」ことが大きなリスクになります。

そんな中で、高配当株はインフレに対する“防衛資産”としての役割を果たす存在です。

特に、定期的な配当収入を得られる株式は、物価上昇の中でも一定のキャッシュフローを生むため、預金や定期預金と比較してインフレ耐性が強いのが特徴です。

📌 高配当株 vs 現金・定期預金(インフレ下の資産価値)

比較項目 高配当株 現金・定期預金
配当収入 年2〜4%程度の利回りが期待可能 金利は0.002〜0.2%程度
物価上昇への対応 企業利益に連動して配当も増加傾向 実質的に価値が目減りする
成長性 配当+株価上昇の可能性あり 増えにくい(元本重視型)

「現金を寝かせておくのは不安」「生活防衛資金以外を少しでも活用したい」という人にとって、少額の高配当株投資は有効な一手となります。

資金が少なくても「株主優待+配当」の両取りが可能

5万円以下の銘柄の中には、配当だけでなく株主優待も受け取れる“ダブルメリット銘柄”が存在します

特に個人投資家の間では、「実質利回り」が高まることで人気を集めています。

少額で購入できるため、複数銘柄に分散投資しやすく、優待の内容も日用品やクオカードなど実用的なものが多いのが魅力です。

📌 優待+配当の両取りができる理由

項目 内容
優待条件 多くは「100株以上の保有」で受け取れる
実際の投資金額 5万円以下で達成できる銘柄も多数
配当との合わせ技 年間配当+優待を加味すると利回り5%以上の銘柄も存在
  • オリックス:5万円台で購入可能、カタログギフト優待+配当あり(※2025年時点の条件に注意)
  • ヤマダHD:日用品割引優待+配当あり、初心者に人気

「値上がり益」ではなく、“持っているだけで得られるメリット”に注目した投資スタイルとして、優待+高配当は初心者の方にもおすすめです。

NISA・iDeCoと併用すれば非課税メリットも最大化

5万円以下の高配当株を購入する際に、新NISAやiDeCoなどの“非課税制度”を活用することで、実質利回りをさらに高めることが可能になります。

特に配当金に対して通常20.315%課税される日本では、非課税のメリットは絶大です。

📌 NISA・iDeCoと高配当株の相性

制度 主な特徴 高配当株との相性
新NISA 成長投資枠で個別株が購入可。売却益・配当が非課税 配当を“そのまま”受け取れる
つみたてNISA ETFや投資信託が中心 個別株は対象外
iDeCo 節税効果が高いが、原則60歳まで引き出し不可 長期保有前提の銘柄と組み合わせやすい

💡 こんな使い方が可能に:

  • 高配当株を新NISAの成長投資枠で買えば、配当も値上がり益も完全非課税
  • iDeCo内では高配当ETFなどを活用し、老後資金の積み立てに回す
  • 通常口座と非課税口座を使い分け、課税ロスを最小限に抑える工夫も有効

今後は特に、「税金をどれだけ抑えて増やせるか」が資産形成における大きな分岐点になります。

少額だからこそ、非課税メリットを活かす戦略的な運用がカギとなります。

「高配当=危険」は本当?誤解しやすいリスクの見極め方

高配当株には「利回りが高い=危ない企業では?」という先入観がつきまといますが、すべての高配当株がリスク資産というわけではありません

むしろ、正しく見極めれば“守りながら増やす”資産の代表格とも言えます。

📌 高配当株に対するよくある誤解と現実

誤解 実際のところ
高配当株は業績が悪化していて危険 一時的に株価が下がっただけで、業績は安定の銘柄も多い
配当利回りが高いと減配のリスクも高い 減配リスクはあるが、過去の配当履歴で傾向が分かる
株価は上がらず、キャピタルゲインは期待できない 一部の銘柄は配当と株価成長を両立している

特に初心者は、「利回りが高すぎる(例:7%以上)」銘柄には注意が必要です。

それは市場が将来の減配を織り込んでいたり、一時的な異常値である可能性があるためです。

✅ リスクを見抜くポイント:

  • 配当性向が100%超えではないか?
  • 連続増配年数や減配の履歴は?
  • フリーキャッシュフローに余裕があるか?
  • 業種特性(不動産・商社・エネルギーなど)の把握

このように、「高配当=危険」と一括りにせず、“なぜ高配当なのか”の裏側を読み解く力が重要です。

5万円以下で買える!2025年注目の高配当株10選【分野別】

通信・インフラ系|安定配当の代表格(例:NTT/KDDI)

高配当株の中でも、特に長期保有向けの安定銘柄として人気が高いのが通信・インフラ系企業です。

その代表格が、NTTグループやKDDI(au)などの通信大手です。

✅ なぜ通信株が安定配当なのか?

  • 携帯・ネットなど「インフラ的役割」を担うため、景気変動に強い
  • 利益水準が安定しており、キャッシュフローも潤沢
  • 配当政策が明確で、「連続増配」や「配当性向目標」を掲げている企業が多い

📌 代表的な通信株(2025年5月時点)

銘柄名 株価目安(単元) 予想配当利回り 特徴
NTT 約18,000円 約3.7% 30年以上の安定経営。株式分割後も高配当維持
KDDI 約42,000円 約3.5% 連続増配を継続。個人投資家に人気

また、KDDIなどは株主優待(カタログギフト)もあり、実質利回りがさらに高くなるケースもあります。

インフレ時代においても「生活必需」から外れないこれらの業種は、安定志向の個人投資家にとって頼れる選択肢となっています。

金融・保険系|高配当&自己資本比率に注目(例:三菱UFJ/東京海上)

メガバンクや保険会社といった金融セクターは、安定した利益体質と高い自己資本比率を背景に、高配当株の常連となっています。

特に三菱UFJフィナンシャルグループや東京海上ホールディングスなどは、長期的に見ても高い配当水準と着実な株主還元姿勢が特徴です。

✅ 金融・保険株が高配当になりやすい理由

  • 利益構造が安定しており、配当原資となる純利益が堅調
  • 自社株買いと配当の“ダブル還元”を継続
  • 金融規制が厳しい分、財務健全性(自己資本比率)が高い

📌 主な金融・保険系銘柄(2025年5月時点)

銘柄名 株価目安(単元) 予想配当利回り 特徴
三菱UFJ FG 約1,500円 × 100株 = 約15,000円 約3.9% 配当+自社株買いを積極展開
東京海上HD 約34,000円 約3.4% 安定経営と配当継続の実績。機関投資家にも人気

また、金融株は景気回復局面での株価上昇にも期待がかかります。

「株価は抑えめでも着実に配当を受け取りたい」という投資スタイルに向いているセクターの一つです。

エネルギー・資源系|変動はあるが利回り高水準(例:INPEX)

原油・天然ガスなど資源価格に連動する業績構造を持つエネルギー関連銘柄は、相場によって収益がブレやすいものの、配当利回りは非常に高い水準を維持している傾向があります。

代表例が、日本のエネルギー大手であるINPEX(国際石油開発帝石)です。

✅ なぜ高配当なのに注目されるのか?

  • 業績が好調な年は配当を大幅に引き上げる柔軟な方針
  • 自己資本比率が高く、財務基盤がしっかりしている
  • エネルギー価格高騰時には株価と配当の両方が上昇しやすい

📌 エネルギー・資源系銘柄(2025年5月時点)

銘柄名 株価目安(単元) 予想配当利回り 特徴
INPEX 約23,000円 約4.6% 原油価格との連動性が高く、配当も業績に応じて変動

ただし、資源価格の下落時には逆風となる可能性もあるため、他セクターとのバランス投資が基本です。

資源の需給バランスや地政学リスクにも影響を受けるため、時事ニュースにもアンテナを立てておきたい分野です。

製造業・商社系|商社の高収益化で注目(例:伊藤忠/三井物産)

以前は「景気敏感」「安定性に欠ける」とされていた総合商社ですが、近年は高収益体質への転換が進み、高配当株としても注目されています。

特に伊藤忠商事や三井物産などは、株主還元にも積極的で、配当利回りの高さと企業の成長性を兼ね備えています。

✅ 商社系が今あらためて評価されている理由

  • 資源・インフラ投資で得た利益を安定配当の原資に
  • 自社株買いや配当性向の引き上げを通じて株主重視へ
  • 一部企業はROE・ROICを意識した“稼ぐ力”を重視した経営に転換

📌 商社・製造業の代表銘柄(2025年5月時点)

銘柄名 株価目安(単元) 予想配当利回り 特徴
伊藤忠商事 約5,800円 約3.2% ROE重視経営。商社の中では抜群の安定性
三井物産 約4,900円 約3.7% 資源・インフラ分野が強く、バフェット投資銘柄としても有名

💡 どちらも5万円以下で100株単位の購入が可能であり、NISAとの相性も良好です。業績の安定性に加え、海外投資家からの人気も高い銘柄群となっています。

製造業でもキヤノンやブリヂストンなど、世界市場で競争力のある企業は高配当株として機能しやすいため、セクター全体としても注目に値します。

JT・オリックス|定番人気の“配当貴族”

「とりあえず持っておけば安心」と言われるほど、個人投資家の支持が厚いのがJT(日本たばこ産業)とオリックスです。

どちらも長年にわたり高水準の配当を維持しており、いわゆる「配当貴族」として安定した人気を誇ります。

✅ 定番人気の理由とは?

  • 減配リスクが低く、過去に一貫して高配当を実現
  • 業績が安定しやすく、配当方針に“安心感”がある
  • 株価も比較的安定しており、5万円以下でも購入可能

📌 配当貴族銘柄(2025年5月時点)

銘柄名 株価目安(単元) 予想配当利回り 特徴
JT 約3,800円 約5.5% 国内外に安定収益源を持ち、連続増配の実績あり
オリックス 約2,800円 約3.9% リース・金融・不動産など多角的な事業展開で利益を安定確保

優待廃止後も、配当へのコミットメントは継続されており、シニア層や堅実投資家を中心に長期保有される傾向があります。

いずれの銘柄も、高配当戦略の軸に据える銘柄として組み入れやすく、初心者にもわかりやすい設計が魅力です。

電力・インフラ系|安定感と利回りを両立(例:関西電力)

高配当株投資において見落とされがちですが、電力株は意外と堅実なインカムソースとして注目されています。

中でも関西電力は、2025年5月時点で株価1,600円前後・配当利回り4%超と、初心者にも手が届きやすい条件がそろっています。

✅ 関西電力が選ばれる理由

  • 景気の影響を受けにくい生活インフラ事業
  • 配当方針を明確に掲げており、利回りの安定感あり
  • 株価も比較的安定しており、NISA口座との相性も良好

📌 5万円以下で“電力株”を保有するメリット

項目 内容
安定性 インフラ系セクターで業績が読みやすい
利回り 4%前後の水準を維持(2025年5月時点)
リスク 電力料金・燃料価格の影響はあるが分散投資でカバー可能

商社や金融と並ぶ「バランス型の高配当銘柄」として、分散ポートフォリオに組み入れる価値が十分にある1社です。

📌 参考:10銘柄のコード一覧(2025年5月時点)

銘柄名 銘柄コード
1.日本電信電話(NTT) 9432
2.KDDI 9433
3.三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306
4.東京海上ホールディングス 8766
5.INPEX 1605
6.伊藤忠商事 8001
7.三井物産 8031
8.日本たばこ産業(JT) 2914
9.オリックス 8591
10.関西電力 9503

株価5万円以下×利回り4%以上の組合せ例(2025年版)

5万円以下で購入でき、かつ配当利回りが4%以上の銘柄は限られていますが、探せば十分魅力的な選択肢が見つかります。

業種 利回り目安 特徴
通信 約3.5〜4.0% 安定配当。個人投資家に人気
インフラ 約3.5〜4.5% 景気に左右されにくく堅実
金融・保険 約4.0〜5.0% 利回り高めだが業績と連動
エネルギー 約4.5〜6.0% 市況に左右されるが高利回りも
商社・製造業 約3.0〜4.5% 業績好調なら増配期待あり
リート系 約4.5〜5.5% 分配型だが元本変動に注意

ここでは、2025年5月時点で該当する銘柄を例として紹介します。

📌 高配当かつ低価格の組合せ例(単元株ベース)

銘柄名 銘柄コード 株価目安 配当利回り(予想) 特徴
日本電信電話(NTT) 9432 約170円(×100株=17,000円) 約3.9~4.2% 安定配当・国内通信最大手
KDDI 9433 約4,600円(×1株) 約3.8~4.1% 配当と優待の“両取り”も人気
INPEX 1605 約2,000円(×100株=20,000円) 約4.5% エネルギー系で高利回り維持
JT(日本たばこ産業) 2914 約4,200円(×1株) 約4.8% 配当貴族として人気・安定感あり
オリックス 8591 約2,700円(×1株) 約4.1% 総合金融グループ・優待終了後も堅調
関西電力 9503 約1,600円(×100株=16,000円) 約4.2% 電力株としての安定感・再エネ分野にも注力

📎 注意点:単元株と単元未満株の違い

  • 単元株(100株単位)で購入する場合は「NTT」や「INPEX」などの低価格銘柄が対象に。
  • 1株単位で買える「単元未満株サービス(S株、ミニ株等)」を活用すれば、ほぼすべての銘柄を5万円以下で取得可能です。

このように、少額かつ高配当を両立できる選択肢は意外と多く存在しています。

特に、NISAや単元未満株の活用で投資のハードルはさらに下がります。

単元未満株で1万円以下でも購入可能な銘柄とは?

「5万円でもハードルが高い」「もっと小さく始めたい」という方にとって強い味方になるのが、単元未満株(1株単位で購入できる株)です。

証券会社によっては「S株」「ミニ株」「1株投資」などの名称でサービスが展開されており、1万円以下でも高配当株を購入することが可能です。

📌 1万円以下で買える高配当株の例(1株単位)

銘柄名 銘柄コード 株価(1株) 配当利回り(予想) 特徴
日本電信電話(NTT) 9432 約170円 約4.0% 1株数百円から投資可能。安定配当
INPEX 1605 約2,000円 約4.5% 配当利回り高水準。資源系
オリックス 8591 約2,700円 約4.1% 配当継続姿勢が強い。1株からでも購入可
三菱HCキャピタル 8593 約940円 約4.3% 金融×リース分野で安定感あり
日本たばこ産業(JT) 2914 約4,200円 約4.8% 少額投資で高配当の実感を得やすい

📎 1株投資のメリットと注意点

  • ✅ 少額から分散投資が可能
  • ✅ 配当金も1株分しっかりもらえる(自動で口座に入金)
  • ⚠️ 株主優待の対象外になる場合がある
  • ⚠️ 購入時にスプレッドや取引手数料がかかる証券会社もある

少額から投資を始めたい初心者や、まずは“配当金がもらえる感覚”を試したい方にとって、単元未満株は非常に有効な選択肢です。

特に新NISAの成長投資枠と組み合わせることで、非課税メリットを受けながら運用もできます。

5万円以下で配当+優待を狙える銘柄例

「高配当だけでなく株主優待も楽しみたい」という方には、配当+優待の“二重取り”ができる銘柄が狙い目です。

5万円以下という条件の中でも、実は“両取り”可能な優良銘柄は複数存在します。

📌 5万円以下で「配当+優待」が狙える代表的な銘柄

銘柄名 銘柄コード 株価目安(単元株) 配当利回り 優待内容 必要株数
日本管財 9728 約2,700円 ×100株 = 約27,000円 約3.4% ギフトカタログ(年2回) 100株
イオンモール 8905 約1,900円 ×100株 = 約19,000円 約3.1% イオンギフトカード 3,000円相当 100株
KDDI 9433 約4,600円 ×1株 約4.0% カタログギフト(※100株〜) ※単元未満では不可
ひろぎんHD 7337 約800円 ×100株 = 約8,000円 約4.1% 地元特産品など(年1回) 100株
オリックス 8591 約2,700円 ×1株 約4.1% ※2024年度で優待制度終了

📎 優待狙いでの注意点

  • 優待内容は改定や廃止のリスクがあるため、必ず最新情報を公式サイトで確認を。
  • 優待を目的に買ったものの、株価が下落してトータル損となることもあるので注意。
  • 配当と優待のバランスを見て、「どちらを重視するか」を明確にすることが重要です。

5万円以下でも配当+優待の楽しみは両立可能です。

家計へのインパクトが少なく、投資のモチベーションにもつながるため、初心者には特に人気のあるジャンルです。

購入前に確認すべき4つのチェックポイント

高配当株は「利回りの高さ」だけで飛びついてしまうと、思わぬ落とし穴にハマることもあります。

銘柄を選ぶ前に確認しておきたい4つの重要ポイントを押さえておきましょう。

📌 チェック①:配当利回りが“異常に高すぎないか?”

  • 利回りが6〜7%を超えるような銘柄は、減配リスクが潜んでいる可能性があります。
  • 株価が急落して利回りだけが上がっているケースもあるため、直近の株価推移とセットで確認を。

📌 チェック②:配当性向は適正水準か?

  • 配当性向(利益に対する配当割合)が80〜90%以上だと、今後の減配リスクが高くなります。
  • 一般的に30〜60%程度が安定配当の目安とされます。

📌 チェック③:業績・財務体質に不安はないか?

  • 営業利益や自己資本比率、キャッシュフローなどが安定しているかどうかも重要。
  • 赤字続きなのに高配当を維持している企業は要注意です。

📌 チェック④:株主還元方針に“継続性”があるか?

  • 「今後も配当を続ける意思があるか?」は、IR資料や中期経営計画を見ると分かります。
  • 連続増配・安定配当を掲げている企業は信頼性が高い傾向があります。

高配当株は一見魅力的に見えますが、落ち着いて見極める目が何より大切です。

利回りだけで判断せず、「なぜこの配当が実現できているのか?」を企業の実力や方針から読み解いていきましょう。

利回りだけに惑わされない選び方とは?

「高配当株=利回りが高い銘柄を選べばいい」と考えるのは早計です。

表面的な利回りだけで判断すると、“危うい銘柄”を掴んでしまう可能性もあります。

ここでは、利回りだけに振り回されないための視点を紹介します。

📌 利回りは“結果”であって“本質”ではない

  • 株価が下がると利回りは上がるため、下落基調の銘柄ほど一見“高利回り”に見える傾向があります。
  • 重要なのは、なぜこの利回りになっているのか?という背景の理解です。

📌 利回り“だけ”に注目すると以下のような落とし穴も…

誤解されがちなポイント 実際のリスク
利回りが高いほど良い 減配や業績不安の可能性がある
短期でもらえる配当が得 長期保有を前提にした企業方針でなければ不安定
株価が安い=買い時 下落トレンド継続中の可能性も
  • 利回り・業績・財務・配当性向・将来性のバランスで判断する
  • 「数年先も持ち続けられるかどうか?」を軸に考える
  • NISA口座で購入するなら、長期保有に適した企業かどうかを重視する

高配当株選びにおいては、利回りはあくまで“入り口”にすぎません。

中身のある企業かどうかを多角的にチェックする姿勢が、結果として長期的な安定収益につながります。

よくある質問Q&A10選

「5万円以下の高配当株」に関して、読者さんの方からよくある疑問を10個にまとめました。

Q1. 高配当株って年に何回くらい配当がもらえるの?
A. 多くの日本株は年1~2回が基本です。中には四半期ごとの企業もありますが、少数派です。

Q2. 配当金はいつ受け取れる?申請が必要?
A. 権利確定日(企業が定める配当の基準日)の数ヶ月後に、証券口座に自動で振り込まれます。申請は不要です。

Q3. 配当金には税金がかかる?
A. 通常の口座では約20.315%の税金が源泉徴収されます。NISA口座なら非課税になります。

Q4. 「高配当=危険」って本当?
A. 一部は事実です。利回りが極端に高い場合は、減配や業績悪化の可能性があるため要注意です。

Q5. 初心者でも買って大丈夫?
A. 比較的安定した銘柄なら、初心者にも向いています。財務が健全で実績のある企業を選ぶと安心です。

Q6. 「掲示板」などの口コミは信用していい?
A. あくまで個人の感想が多いため、一次情報(企業の開示資料など)と併せて判断するのが基本です。

Q7. 5万円以下で買える株の数は少ないのでは?
A. 単元株ベースでは限られますが、単元未満株(ミニ株)を使えば1万円以下でも投資可能です。

Q8. 高配当株はいつ買えばいい?タイミングは?
A. 権利確定日の直前よりも、安定した相場環境で割安になっている時期を狙うのが賢明です。

Q9. 高配当株はどの証券会社で買うのがいい?
A. 各社でほぼ同じ銘柄が買えますが、取引手数料やNISA対応、単元未満株の有無で比較しましょう。

Q10. 優待と配当、どちらを重視すべき?
A. 長期的に“お金”を得たいなら配当、生活の楽しみや実用性を求めるなら優待という視点で選びましょう。

【2025年版】5万円以下で買える高配当株のおすすめ銘柄10選!のまとめ

  • 5万円以下の高配当株は、少額から始めたい投資家に人気の選択肢
  • インフレ対策・資産防衛としても、配当収入は現金より優位に働く
  • NISA制度との相性が良く、非課税での配当受取が可能
  • 配当だけでなく株主優待の有無も組み合わせて選びたい
  • 通信・金融・エネルギーなど、安定業種に魅力的な銘柄が多い
  • 表面的な利回りではなく、財務や成長性も要チェック
  • 単元未満株制度を使えば、さらにハードルが下がる
  • 配当金の支払時期や課税ルールも、事前に把握しておくと安心
  • 初心者は「優良企業+安定配当」の組み合わせから選ぶと◎
  • 高配当株は「短期の値上がり狙い」より長期的視点がカギ

📌 FPからのワンポイントアドバイス

高配当株は“買って終わり”ではありません。配当を得ながら中長期で育てていく投資スタイルです。銘柄選びの基準を持ち、配当が出続けるかどうか、定期的に企業の情報に目を通すクセをつけておきましょう。「5万円以下」という条件は、最初の一歩を踏み出すには絶好のハードルの低さ。無理なく続けられる金額で、未来の安心を積み上げていきましょう。

 

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