【2025年版】米国株テンバガー候補と100倍銘柄の注目株9選

米国株テンバガー候補と100倍銘柄 市場・銘柄分析

2025年、米国株市場はAI・再生可能エネルギー・フィンテックといった成長分野を中心に、再び大きな注目を集めています。中でも「テンバガー(株価10倍)」を超える成長を遂げる“100倍銘柄”の可能性に、多くの投資家が関心を寄せています。

ただ、急成長株を狙うには情報の取捨選択が欠かせません。「どの業界に追い風が吹いているのか?」「テンバガー候補の条件とは?」「実際にどんな企業にチャンスがあるのか?」

この記事では、テンバガー候補と100倍銘柄の違い・選び方・2025年注目の米国株9選を具体的に紹介します。

この記事の4つのポイント
  • 📌テンバガー候補と100倍銘柄の違い・条件を明確に解説
  • 📌2025年の米国市場で注目される成長テーマを押さえられる
  • 📌成長株の選び方・注意点・具体的な指標が理解できる
  • 📌今注目すべき米国株9銘柄を厳選して紹介

2025年に注目のテンバガー候補・100倍銘柄を見極める視点

2025年の米国市場の見通しと注目テーマ

2025年の米国株市場は、「政策転換」と「技術革新」が大きなテーマとなる見通しです。

特に注目されているのは以下の2つの流れです。

✅ 注目ポイント

観点 内容
金融政策の転換 FRBによる利下げシナリオが現実味を帯びてきており、金利低下は株式市場に追い風となる可能性あり。
大統領選の影響 2024年末の大統領選後の政策転換により、特定セクター(エネルギー・防衛・テクノロジーなど)に変化が見込まれる。

さらに、生成AIの商用化拡大・グリーンエネルギー推進・半導体供給網の強化といった国家的な戦略も進行中です。

生成AIの商用化拡大

これにより、米国株市場では以下の3つの「強気テーマ」が浮上しています。

2025年の米国株における強気トレンド

  • AI・半導体・クラウド系企業の新たな成長フェーズ突入
  • EV・再生可能エネルギー分野へのインフラ・補助金政策継続
  • ディフェンシブ&高配当銘柄への資金回帰(景気減速時の逃避先)

高成長が期待される業界はどこか?(AI・クリーンエネルギーなど)

2025年に「これから伸びる」と期待されている米国株は、業界(セクター)単位でのトレンド把握が重要です。

これから伸びると期待されている米国株

以下に、特に高成長が期待されている代表的な業界とその背景を整理します。

成長期待の高い米国セクター(2025年)

セクター 主な成長要因 注目企業例
AI・半導体 生成AIの普及に伴い、高性能GPUやデータセンターの需要が急増 NVIDIA、Supermicro
クリーンエネルギー EV普及政策とともに、蓄電・太陽光・再エネインフラが加速 Enphase Energy、Tesla
SaaS・クラウド 労働効率化・業務DX化が進み、BtoBの需要が高まる Monday.com、Snowflake
防衛・セキュリティ 地政学リスクの継続から、国家予算の安定的流入が見込まれる Palantir、Raytheon
ヘルステック 遺伝子解析・個別化医療・医療AIの進展 10X Genomics、Intuitive Surgical

✅補足:これらの業界に共通する特徴

  • ✔ 国家戦略と一致しており政策の後押しが期待できる
  • ✔ インフラ型・データ型であるため長期需要が安定的
  • ✔ 世界全体のマクロトレンド(AI、脱炭素、老齢化)と連動している

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テンバガー候補とは?条件と過去事例を解説

「テンバガー(Tenbagger)」とは、株価が10倍に成長した銘柄を指す投資用語です

著名な投資家ピーター・リンチが提唱し、高成長株投資の象徴的な存在となっています。

テンバガーになる銘柄の条件(共通点)

特徴 解説
潜在市場が大きい 成熟市場ではなく、拡大途上の分野にいることが重要(例:AI、再エネ、宇宙)
ビジネスモデルがスケーラブル 利益率が高く、売上が急拡大してもコストが比例しにくい(例:SaaS)
競合優位性(Moat)がある 独自技術・ブランド・ネットワーク効果がある企業は模倣されにくい
時価総額がまだ小さい すでに大型株となった企業よりも、上昇余地の大きい中小型株が有利
経営陣に明確な成長戦略がある 明確なビジョンと投資家向け戦略を提示しているかがカギ

テンバガー化した過去の米国株事例

銘柄 上昇期間 上昇内容
NVIDIA 約8年(2015〜2023年) AI・GPU需要拡大で株価40倍超を記録
TESLA 約10年(2013〜2023年) EV普及とエネルギー事業拡大により株価100倍以上に
SHOPIFY 約4年(2016〜2020年) eコマース需要とSaaSモデルで急成長(15倍以上)

テンバガーは一夜にして生まれるものではなく、「業績+タイミング+相場環境」が噛み合ったときに爆発的な伸びを見せます。

テンバガー達成企業の株価成長チャート比較

*テンバガー達成企業の株価成長チャート比較

2025年の米国市場でも、AIや医療テックなど新興分野にテンバガー候補は多数存在しています。

テンバガーを超える100倍銘柄の可能性とは?

「テンバガー(株価10倍)」を超える“100倍銘柄”は、投資家にとってまさに夢の存在ですが、過去に実際その成長を遂げた企業も存在しており、単なる絵空事ではありません。

歴史的な100倍銘柄の実例

企業名 100倍達成までの期間 成長ドライバー
Amazon(AMZN) 約20年 Eコマース→AWSによる利益拡大
Apple(AAPL) 約15年 iPhone、サービス部門の収益多様化
NVIDIA(NVDA) 約10〜15年 GPU→AI半導体の覇権的成長

つまり、成長が単なる右肩上がりではなく、あるタイミングで指数関数的に跳ね上がる構造を持っているということです。

テンバガーと100倍銘柄の“本質的な違い”

比較項目 テンバガー候補 100倍銘柄の可能性
成長率 高い 圧倒的に高い(年率40%以上)
市場規模 拡大中の分野 “未開拓市場”を生み出すポテンシャル
競合優位性 高い技術・差別化 独占的インフラ・プラットフォーム型
財務基盤 転換点にある 赤字でも資金調達力が高いことが多い

100倍銘柄を狙うなら、視点を変える

100倍銘柄の種は、未上場〜小型グロースの中に眠っています。

ただし、実際に上場済みの中にも「10倍を経た後さらに10倍へ」という可能性は残されています。

たとえば、

  • Palantir(PLTR):政府系AIインフラの独占色
  • Super Micro Computer(SMCI):生成AI時代のサーバー供給の中核
    などは、ビジネス構造として指数的スケーラビリティを持つため、テンバガー→100倍の連続達成も視野に入ります。

▶Palantirは軍需・政府向けのAI解析で独自ポジションを築いており、テンバガー候補として注目されています。詳しくは「【2025年】パランティアはテンバガーになる?10年後の将来性と投資判断」を参考にしてください。

長期視点と“初動”を捉える目が必要

100倍を目指すには、

  • 短期の値動きに一喜一憂せず、
  • ビジネスモデルの進化性と市場ポテンシャルを正しく見抜き、
  • “今はまだ評価されていない成長の種”をつかむ力

が問われます。まさに、テンバガーの先にある景色を見据える投資です。

米国株の成長性を見極める5つの指標(EPS・PERなど)

テンバガー候補や成長株を見極めるためには、感覚や噂ではなく、定量的な指標のチェックが不可欠です。

ここでは、2025年の米国株投資で重視すべき「5つの成長性指標」を紹介します。

成長株選定に有効な主要指標一覧

指標 概要 着目ポイント
EPS(1株あたり利益) 利益の成長性を示す基本指標 過去3年〜今期までの年平均成長率(CAGR)に注目
PER(株価収益率) 株価の割高感・成長期待の高さを示す 成長株では20〜40倍でも許容されるが、業界平均との比較が重要
売上成長率 企業の市場拡大スピードを測る 10%以上の持続的成長がテンバガー候補に多い傾向
ROE(自己資本利益率) 株主資本を使ってどれだけ効率よく利益を出しているか 15%以上なら効率の良い成長と見なされやすい
営業キャッシュフロー 実際の資金創出力を測る 利益と現金の乖離がないかチェック(赤字でもキャッシュが潤沢ならOK)

成長株チェック5指標の比較図

補足ポイント

  • 高PERでも「将来の利益成長で割高解消が見込まれる」なら問題なし
  • 一方、売上もEPSも停滞しているのにPERだけ高い銘柄は過熱リスクがあるため要注意
  • 指標は単独で見るよりも組み合わせで判断するのが鉄則です

上昇余地がある銘柄に共通する3つの特徴

テンバガーや高成長銘柄を見つける際、市場テーマやチャートだけで判断するのは危険です。

中長期で上昇が期待できる米国株には、以下の3つの共通点があります。

上昇余地が大きい銘柄の共通点

  1. 大きな市場(TAM)をターゲットにしている
    → 例えば「AI全体市場」「EVインフラ」「医療データ」など。市場が拡大中であれば、企業の成長ポテンシャルも自然と高まります。
  2. 利益成長が売上成長を追い越すフェーズにある
    → 立ち上げ期は赤字でも、スケールに応じて利益が出始める「転換点」に注目。営業利益率が急上昇している企業は、評価見直しのタイミングで急騰する傾向があります。
  3. まだ大衆に知られていない段階(情報ギャップがある)
    → テンバガー候補は「人気銘柄になったとき」ではなく、「注目される前」が仕込みどき。SNS・ニュースに取り上げられる前の情報収集がカギです。
📌 MEMO:株価が下がっている=割安ではない
「株価が安いから上がるだろう」という判断は危険です。重要なのは、企業価値(ファンダメンタルズ)とのギャップがあるかどうか。上昇余地とは「本来の価値に近づく動き」であり、価格の安さとは別物です。

投資初心者が避けるべき“伸びそうで伸びない銘柄”の注意点

2025年は「テーマだけが先行する銘柄」も多くなると予想されます。

一見魅力的に見えても、実際には伸び悩む銘柄には以下のような特徴があります。

✅伸びそうで伸びない銘柄の共通点

  • 赤字経営が長期化し、改善の兆しが見えない
    → 成長株でも「いつか黒字になる」だけでは不十分。改善スピードと資金余力が重要です。
  • 売上は伸びていても利益が出ていない or 営業キャッシュがマイナス
    → 顧客を増やすために広告・人件費を過剰に使っていると、利益は伴いません。
  • 話題性だけで株価が急騰したあと調整が長引いている
    → IPO直後やAI・宇宙などの「テーマ性だけで買われた銘柄」は注意。資金が逃げたあとの戻りが弱い銘柄は避けましょう。

✅初心者がやりがちなNG判断例

  • 「この企業、有名だから安心でしょ」
  • 「AIって書いてあるから上がるはず」
  • 「株価が下がってるから今が買い時!」

このような根拠のない思い込みは、損失リスクを高める要因となります。

企業の中身を見極める基本指標を押さえた上で、テーマ・業績・市場評価のバランスを見ることが大切です。

成長株と割安株、どちらを狙うべきか?

米国株投資では、「成長株(グロース)」と「割安株(バリュー)」のどちらを選ぶべきか、迷う方も多いです。

2025年の相場環境を踏まえると、それぞれに適した投資スタンスがあります。

📌成長株(グロース)の特徴と向いている人

特徴 内容
売上や利益が急成長中 EPSや売上高の伸び率が高く、将来の利益を見込んで株価が形成される
株価はやや高め 高PERになる傾向があるが、成長性が上回れば許容されやすい
市場テーマと直結している AI・クラウド・バイオなど、成長セクターに集中していることが多い

成長株は、今後数年の急拡大を狙う中長期スタンスの投資家に向いています。

📌割安株(バリュー)の特徴と向いている人

特徴 内容
業績は安定 or 一時的に悪化 短期的な業績不調や注目されていない分野で割安放置されやすい
配当が期待できる 高配当株やPBR1倍割れ企業が多い傾向
下落耐性がある 景気後退局面でも株価の底堅さがありやすい

割安株は、リスクを抑えながら堅実に資産を増やしたい人に適しています。

📌 MEMO2025年の戦略は“成長+ディフェンシブの分散”が鍵
2025年は利下げ局面に入る可能性もあり、成長株に資金が戻る流れが強まると予想されています。ただし、政治リスクや景気減速の不安もあるため、成長株に軸を置きつつも、バリュー株でリスクヘッジをするポートフォリオが現実的です。

2025年7月時点の米国政策・金利動向と株価への影響

2025年7月時点での米国市場は、金融緩和への転換と大統領選に向けた政策の影響が本格的に現れ始めています。

投資家の注目は、FRB(米連邦準備制度)のスタンスと、秋の大統領選に向けた両陣営の経済政策に集中しています。

FRB:2025年は利下げ開始が確定的に

  • 2025年3月FOMC会合では政策金利が据え置かれたものの、FRBのドットチャートでは年内2回の利下げ予想が優勢。
  • パウエル議長は「インフレは鈍化しつつあるが、慎重な判断を継続する」と発言。
  • 長期金利は3.9〜4.1%台で推移しており、成長株やAI関連銘柄に資金が戻り始めている兆候が見られます。

📉 短期的な不透明感は残るものの、金利ピークアウトの意識が明確化している状況です。

政策動向:大統領選を見据えた2つの注目軸

視点 概要 株価への影響(想定)
トランプ氏が再登場した場合 対中関税再強化(2025年4月時点で125%への追加案を示唆) ハイテク製造業・グローバル企業にややネガティブ
バイデン政権継続の可能性 クリーンエネルギー政策の継続、社会インフラ支出の拡大 再エネ・EV関連に中長期で追い風

🗳 現時点では両候補が接戦状況にあり、政権交代シナリオを織り込んだセクター分散投資が注目されています。

📌投資家がとるべきスタンス

  • 金利低下を前提とした成長株回帰(AI・SaaS・医療系など)に再注目
  • 一方で、政権交代による関税強化・規制変更に備え、政策依存度の低い銘柄もバランスよく保有
  • 短期変動に振り回されず、中長期視点のポートフォリオ構築がより重要に

このように、2025年4月時点では「利下げ期待+政策転換の不透明感」が混在する局面です。

銘柄選びではテーマ性と共に、政策変化への耐性を持つ企業かどうかが分岐点となるでしょう。

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2025年に注目の米国株9選【テンバガー候補・100倍銘柄】

NVIDIA|生成AI・半導体のリーダーとしての進化

NVIDIA(ティッカー:NVDA)は、2025年も引き続き生成AI・高性能半導体の中心的存在として世界的に注目されています。

特に、同社のGPU(グラフィック処理ユニット)「H100」や最新の「Blackwellアーキテクチャ」は、生成AIモデルの学習において圧倒的な性能を誇り、OpenAI、Microsoft、Metaなど大手各社からの需要が集中しています。

📌2025年7月時点での注目ポイント

  • 2025年3月決算発表で、売上・EPSともに市場予想を大幅に上回る
  • 生成AIの商用化が加速し、データセンター向け売上が前年比+60%以上
  • ゲーミング・車載・産業ロボティクス分野への展開も拡大中
  • 最新アーキテクチャ「Blackwell」は、AI処理速度が最大30倍向上

📌株価動向と今後の見通し(2025年7月時点)

指標 内容
株価 約910ドル前後(2025年7月現在)
時価総額 約2.2兆ドルで米国第3位(Apple・Microsoftに次ぐ)
PER 約35倍(利益成長ペースに対しては健全な水準)

市場全体が金利低下に向かう中で、NVIDIAのように強いテーマ性と実績を兼ね備えた企業には資金が集中しやすくなっています。

TESLA|EV×エネルギー分野での成長ポテンシャル

TESLA(ティッカー:TSLA)は、EVメーカーとしての顔にとどまらず、エネルギーソリューション企業へと進化を遂げつつあります。

2025年7月現在、テスラはエネルギー貯蔵システム「Megapack」の導入拡大や、太陽光発電・充電インフラの統合展開によって、EV事業と再エネ事業のシナジーを強化しています。

📌最新トピックと注目材料(2025年7月時点)

  • 2025年Q1決算ではEV販売台数が前年同期比でやや鈍化
    → ただし、エネルギー部門売上が過去最高を記録し、事業バランスが改善傾向
  • 新型EV「Model 2(仮)」の価格は2万5000ドル前後と予想され、新興国・アジア市場での普及が期待されている
  • FSD(完全自動運転)ソフトの月額課金化が進み、ソフトウェア収益比率が上昇中

📌中長期での評価ポイント

指標 内容
株価 約180ドル台(2025年7月時点)
時価総額 約5,800億ドル
PER 約40倍(将来成長を見込んだ水準)

EV販売ペースは一服感が出ているものの、テスラの強みはハードだけでなく“エネルギー×ソフトの融合”という成長構造にあります。

長期的にはテンバガー的視点ではなくとも、「次のエネルギー時代のプラットフォーマー」として再注目する動きも強まっています。

📎 TESLA公式IRページ

PALANTIR|政府・軍需系AIの成長株

Palantir Technologies(ティッカー:PLTR)は、防衛・医療・金融・公共機関向けのAIデータ分析プラットフォームを提供し、2025年現在も政府系プロジェクトの受注が依然堅調な“政府AI”銘柄として高い注目を集めています。

📎 PLTRは政府主導のAI分野で抜群の実績を持ち、商業部門の拡大も見込まれます。テンバガー候補としての視点については、「【2025年版】パランティアはテンバガーになる?10年後の将来性と投資判断」で詳しく解説しています。

🔍 最新材料(2025年7月時点)

  • NASD AQ最新株価:約 $154(+1.6%)。52週高値155ドル台に接近し、年初来+80%超の急伸中
  • 米政府との関係がさらに強化:DOD向け「Maven Smart System」契約に$795Mの追加、さらにAccenture連携でAIP導入支援体制強化
  • 商業部門も加速:Q1商業収益は前年比+71%増で企業案件が急増
  • AIプラットフォーム「AIP」は政府・企業双方で導入拡大の兆しあり

📊 投資視点からの評価(2025年7月)

指標 数値 コメント
株価 約 $154 52週レンジの上限で推移
年初来上昇率 +80%超 2025年中に倍増した水準
PER(予想ベース) 70~90倍域 急成長期待が折込済み
時価総額 約 460~500億ドル 連動値には幅あり

💡 投資判断の軸

  • 政府案件は強力な収益基盤だが、商業部門の成長次第で評価の持続性が左右される
  • AIP導入が本格化すれば、PER70倍超でも妥当な評価に転じる可能性
  • ただし、高バリュエーションゆえのリスク(成長鈍化・政府予算カットなど)にも注意
  • 他のAI銘柄(Snowflake・C3.ai等)や防衛系との比較も重要
✅ PLTRは引き続き「政府AI」のリーディング企業かつ商業AI成長段階に突入した銘柄として位置付けられています。7月時点では高評価が継続中ですが、PERと成長のギャップを意識した投資設計が必要です。

📎 Palantir公式IRページ

AMAZON|クラウド・AI活用で再評価の兆し

Amazon.com(ティッカー:AMZN)は、2025年に入りAWS(Amazon Web Services)と生成AI関連技術への期待から再評価が続いています。

2025年Q1の堅調な業績とAI関連人員削減の報道が市場注目を集めています。

🔍 最新動向(2025年7月時点)

  • AWS売上+17%(前年比)で、営業利益も23%増
  • 生成AIツール「Amazon Q」正式展開中、ビジネスプロダクティビティとの相性◎
  • AWS内で数百人の人員削減が実施済み、AI活用強化と運用効率化が進行
  • 広告事業+18%の成長、物流自動化やAI活用も着実に進む

📊 株価・評価指標(2025年7月中旬時点)

指標 数値 コメント
株価 約 $226 上昇トレンド継続中
年初来上昇率 約+30% S&P500を上回る成長
予想PER 約 47倍 成長期待が組み込まれた中長期水準
目標株価 $250~$300 Morgan StanleyやJ.P. Morganが引き上げ

💡 見どころと注意点

  • AWSの急成長とAI利活用の融合が中核テーマ
  • 人員削減も含めた再構築フェーズ:効率性と利益率が改善される期待
  • ただしPER約50倍は高評価圏内、影響力のあるリスク要素として注意
  • 目標株価は高値圏($250~$300)に設定されており、成長期待が価格に織り込まれています
2025年7月時点では、Amazonは「単なるEC企業」から「クラウド」「AI」「広告」「物流インフラ」を融合させた価値創造フェーズへ移行中。AI技術の発展や業務効率改善が次フェーズの成長エンジンとなっています。ただしPERの高さと競合環境を踏まえ、市場の期待通りに“数字が出るかどうか”が最も重要な判断軸です。

📎 Amazon公式IRページ

SOFI TECHNOLOGIES|次世代フィンテックの中核企業

SoFi Technologies(ティッカー:SOFI)は、米国で急成長を続ける次世代オンラインバンク/フィンテック企業です。

モバイル完結型のローン、投資、保険、クレジットカードなどを一括で提供し、「若年層に特化した総合金融プラットフォーム」として支持を集めています。

📌2025年7月時点の注目ポイント

  • 利上げ局面では貸出鈍化があったが、2025年は利下げ期待とともに新規ローン契約が回復傾向
  • 会員数は前年比+40%超の成長を継続中(2025年Q1時点で約900万人)
  • 米国のミレニアル世代・Z世代を中心に、従来の銀行からの切り替えが進行
  • 投資サービスでは暗号資産・ETF・個別株がモバイル上で完結

📌投資家目線での評価(2025年7月)

指標 内容
株価 約7.2ドル前後
時価総額 約70億ドル
成長性 売上・会員数ともに2桁成長が継続中

「米国のネオバンク」としての地位が確立しつつあり、若年層向けの金融リテラシー教育機能やSNS連携戦略も強化中

金融版の“スーパーアプリ”を目指すビジョンに注目が集まっています。

📎 SoFi Technologies公式IRページ

ENPHASE ENERGY|再生エネルギー×IoTで注目

Enphase Energy(ティッカー:ENPH)は、太陽光発電用マイクロインバーターと蓄電システムを提供する企業です。

単なる設備提供ではなく、IoTを駆使した“スマート電力管理プラットフォーム”として進化を遂げており、エネルギー自給自足の中核プレイヤーとして注目されています。

📌2025年7月の動向と見通し

  • 住宅向け太陽光・蓄電需要が金利低下期待により反転回復中
  • 欧州・インド市場でも販売を拡大し、グローバル展開が加速
  • 2025年3月には最新型マイクロインバーター「IQ8P」の出荷を開始
  • 同社プラットフォーム「Enphase App」がエネルギー管理と節電分析を一元化

📌株価動向と評価(2025年7月時点)

指標 内容
株価 約129ドル前後
時価総額 約1.7兆円(約110億ドル)
備考 利益成長はやや鈍化中も、構造的な需要は強固

Enphaseは単なる再エネ企業ではなく、「住宅単位での分散型電力インフラ構築」に特化したIoT企業でもあります。

脱炭素と個人レベルでのエネルギー自立の流れを背景に、2025年も中長期成長が期待される1社です。

📎 Enphase Energy公式IRページ

MONDAY.COM|SaaS業界の成長株として注目

Monday.com(ティッカー:MNDY)は、イスラエル発の業務効率化SaaSプラットフォームを提供する企業で、プロジェクト管理・チーム協業・営業支援など多様なテンプレートを搭載しています。

2025年7月現在、生成AIと連携した自動タスク管理やワークフローの最適化機能が評価され、BtoB SaaS市場の中でも成長性が際立っています。

📌2025年7月時点の注目ポイント

  • ユーザー企業数は前年比+35%以上で推移、北米・欧州市場で拡大
  • 2025年Q1決算では売上が前年同期比+40%成長、営業利益も黒字化継続
  • monday AI Assistantの導入により、カスタマー対応や社内フローの自動化を強化
  • 競合TrelloやAsanaとの差別化が明確に進行中

📌株価と評価(2025年7月時点)

指標 内容
株価 約207ドル前後
時価総額 約95億ドル
成長性 収益性と拡張性の両立で評価が上昇中

BtoB SaaSの中では珍しく、AI活用による“実務改善”に直結したプロダクト価値を持つ点が強み。景気に左右されにくい“業務基盤”としての地位を確立しつつあります。

🔗 Monday.com公式IRページ

SUPER MICRO COMPUTER|生成AI時代のインフラ銘柄

Super Micro Computer(ティッカー:SMCI)は、AI専用サーバーやGPUベースの高性能データセンター機器を提供する米企業で、生成AI需要の高まりを背景に急成長しています。

とくに、NVIDIAのH100・Blackwellアーキテクチャに完全対応したAIスーパーサーバーの開発・出荷実績により、2024年〜2025年の最注目インフラ企業の一つとなっています。

📌2025年7月現在の状況

  • 2025年Q1決算では前年比+200%超の売上成長を記録
  • NVIDIA・Intelとの協業強化、AI向け超高性能サーバーの出荷が加速
  • 米国のみならず、欧州・アジアの大手クラウド企業への納入実績も拡大
  • 同社の「AI Data Center Platform」が業界標準化の動きへ

📌投資家からの評価(2025年7月)

指標 内容
株価 約1,080ドル前後
時価総額 約600億ドル超
備考 テンバガー達成済み、成長鈍化の兆候はまだ見られず

Supermicroは、「生成AIブームの裏側を支える現場の主役」として、今後も中長期で安定した成長が期待されています。

特に「AIの電力消費・処理性能・冷却」など現実的な課題を解決できる企業としての存在感が際立っています。

🔗 Super Micro Computer公式IRページ

10X GENOMICS/ROKU|ニッチ分野のテンバガー候補

テンバガー候補には、メジャーな大型銘柄だけでなく、「ニッチ市場で爆発的な成長ポテンシャルを秘めた企業」も含まれます。

その中でも注目されているのが、10X Genomics(医療テック)Roku(メディアプラットフォーム)の2社です。

📌10X GENOMICS(ティッカー:TXG)

10X Genomicsは、シングルセル(単一細胞)解析技術のリーディングカンパニーです。

2025年7月現在、がん・神経疾患・免疫疾患の研究領域で同社のプラットフォームが採用されており、次世代医療・創薬の土台を築く企業として期待されています。

  • 研究機関・製薬会社向けに高解像度遺伝子マッピング機器と解析ソフトを提供
  • 2025年Q1時点で、世界中の学術論文引用数が急増
  • まだ利益は出ていないが、売上は前年比+24%増で成長中
指標 内容
株価 約41ドル前後
時価総額 約50億ドル
備考 黒字化は未達も、技術優位性が圧倒的

🔗 10X Genomics公式IRページ

📌ROKU(ティッカー:ROKU)

ROKUは、米国で最も普及しているTVストリーミングデバイス&OSの提供企業です。

Amazon Fire TVやApple TVなどとの競争が激しい中でも、UIの使いやすさ・広告収益モデルの強さが再評価され、2025年にはスマートTVの標準OS化も進んでいます。

  • 2025年Q1ではユーザーアクティビティ増・広告単価上昇で黒字復帰
  • コマース連携やスポーツ・ライブイベント系の独自配信も強化中
  • ストリーミング広告市場の拡大とともに中長期での成長が見込まれる
指標 内容
株価 約71ドル前後
時価総額 約100億ドル
PER 黒字化直後のため再評価フェーズ

🔗 ROKU公式IRページ

両社とも「業界トップではないが、専門領域での支配的ポジションを確保しつつある企業」であり、今後の市場成長とともに大化けする可能性を秘めたテンバガー候補です。

よくある質問Q&A10選

Q1:米国株でテンバガー候補を探すには何を重視すべき?
A. 圧倒的な成長可能性を持つ企業は、製品の独自性・市場の拡大余地・収益構造の持続性に共通点があります。初動の話題性より事業の中身に注目しましょう。

Q2:米国株で100倍銘柄になる可能性がある企業の特徴は?
A. 未成熟市場に早期参入しており、かつビジネスモデルにスケーラビリティがある企業です。例外なく、時間と資金の耐久力も問われます。

Q3:テンバガーや100倍を狙う投資戦略は初心者に向いていますか?
A. 高成長を狙う投資には長期視点と忍耐が必要です。価格変動が大きいため、ポートフォリオの一部に抑えるなど、リスク管理が不可欠です。

Q4:株価が上昇中の企業を今から買っても遅くない?
A. 成長の初期段階であれば、株価上昇後でも投資妙味はあります。今後の事業拡大や市場シェアの推移を冷静に見極めることが重要です。

Q5:高成長が期待される分野にはどんなものがありますか?
A. 生成AI、クリーンエネルギー、フィンテック、医療テクノロジーなどが注目されています。いずれも今後10年以上かけて成長が見込まれています。

Q6:成長株投資ではどのような財務指標を見ればよいですか?
A. EPS成長率、売上高の加速度、営業CF、利益率などが指標になります。PERやPBRは成長期には過大評価につながる場合もあります。

Q7:急落しそうな“なんちゃって成長株”を避けるには?
A. 売上や契約数ばかりが強調されている企業には注意です。実質的な利益の質、顧客維持率、開発力の内製化などを確認しましょう。

Q8:業界全体が伸びていても個別銘柄で失敗する理由は?
A. 市場全体の成長=企業の成功ではありません。競争優位性・参入障壁・経営戦略の明瞭さが企業単体の明暗を分けます。

Q9:金利やインフレの影響で成長株の動きは変わる?
A. はい。金利上昇局面では将来の収益が割り引かれ、株価が下がりやすくなります。マクロ動向を把握しながら段階的に投資するのが理想です。

Q10:成長株に投資する際、何年くらいの保有を前提にすべき?
A. 通常は5〜10年程度を視野に入れた保有が望ましいです。事業の変化に応じて定期的に見直しつつ、慌てず継続する姿勢が大切です。

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【2025年版】米国株テンバガー候補と100倍銘柄の注目株9選のまとめ

  • 2025年の米国市場ではAI、クリーンエネルギー、SaaS分野に成長期待が集まっている
  • 米国株テンバガー候補とは、10倍以上の株価上昇が期待される高成長企業を指す
  • 100倍銘柄は極めて稀だが、未成熟市場に早期参入する企業に可能性がある
  • 高成長株を見極めるにはEPS成長率や営業キャッシュフローが参考になる
  • 過去にテンバガーとなった企業には、明確な競争優位と市場拡大が共通点
  • 金利や米国政策の動向は、成長株のパフォーマンスに大きな影響を及ぼす
  • 成長性が期待されても、収益化できていない企業には注意が必要
  • 投資判断では「話題性」ではなく「収益構造」や「経営の一貫性」が重要
  • 高成長株への投資は、リスク分散と長期視点が不可欠
  • 今注目の9銘柄には、AI・フィンテック・再エネなど今後を担う技術が集まっている

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